スウェーデンに拠点を置くインディーゲームスタジオのSomething We Madeは、同社が開発するパズルアドベンチャーゲームTOEM』の無料体験版をSteamで配信した。

 本作は、カメラを片手に風変わりなキャラクターたちの悩みを解決し、不思議な現象「TOEM」の謎に迫っていくフォトパズルアドベンチャー。スカンジナビアの穏やかな風景にインスパイアされたという美しい手書きのアニメーション世界が特徴だ。 

(画像はSteamより)

 主人公は巷で話題の現象「TOEM」を一目見ようと、山の頂上を目指し旅に出ることを決意。冒険の移動に必要なバスに乗るため、祖母から譲り受けたカメラを使って町の住人たちの願いを叶え、乗車賃代わりのコミュニティスタンプを集めていく。

(画像はSteamより)

 人間から動物、霊的な存在に至るまで、悩みを持つキャラクターはさまざま。落とし物の捜索を依頼されることもあれば、生前の姿を忘れてしまったゴーストから元は何の生物だったかを思い出させてほしいと頼まれるケースも。視点の回転やズームを駆使し、マップの隅々まで探索しながら目的の一枚を撮ってあげよう

(画像はSteamより)
(画像はSteamより)

 メンバーは3名と小規模な体制で運営されるSomething We Madeにとって、有料ソフトの自社開発を手がけるのは本作が初。過去にはitch.io上で2作のプロトタイプを公開しており、いずれも無料ながら『TOEM』の萌芽が感じられるチャーミングでスタイリッシュなデザインに仕上がっている。

 また開発体制については、『Skelattack』『Equilinox』への楽曲提供でも知られるJamal Green氏を筆頭に、コンポーザーやオーディオデザイナーをチームに迎えサウンド面を強化。ステージの進行とともに入手できるカセットテープを通じて、お気に入りのBGMを再生しながらプレイが楽しめるほか、牛の鳴き声のボイスにも2種類のパターンが用意されているなど、随所にこだわりと遊び心が感じられた。

 『TOEM』の正式リリースは2021年内を予定しており、販売価格は未定。PC(Steam)への対応が伝えられている。

ライター/dashimaru

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ライター
フリーランスの翻訳者を経て、2021年6月より編集アシスタントとして加入。
京都の町屋で猫と暮らしています。