日曜劇場ドラゴン桜』(TBS系日曜よる9時~)の第10話が放送された。東大受験で奇跡を起こした東大専科の生徒たち。そして学園売却問題でも、すべてまるっとどこまでもお見通しだ!とばかりに…おっと、これは他局だ。まぁ、とにかく大団円となった最終話である。SNSでは「大逆転劇見てて気持ちが良すぎた」「藤井!!お前が一番好きになったわ!!」「矢島勇介きたー!」「最終回めっちゃ感動した」と大いに盛り上がった。


【画像】あそこも!ここも!最終回見所シーンをじっくり振り返る(全48枚)


※以下最終回ネタバレあり。

東大専科の生徒たちでなく、すべての登場人物の見どころがこれでもかっ!というぐらいに詰まった最終話。すべてを紹介するのは難しいので、スポットを当てる人物をしぼって紹介したい。

瀬戸(髙橋海人)に何度も泣かされる最終回

まずは瀬戸(髙橋海人)。桜木(阿部寛)以外、ほかのすべての人たちの予想を裏切り、東大合格。絶対に無理だと思っていた共通テストをギリギリの点数で通った瀬戸。本人も絶対に無理だと思っていたのに、専科の生徒たちが集まり、共通テストを通ったことを瀬戸に教えて本日1回目の涙。


やっぱり仲間っていいものだよね。開き直って2次試験に集中できた瀬戸は、合格発表当日を迎える。そこで発表場所を間違え、すっかり不合格だと思っていた瀬戸のおバカさは健在。


みんなで掲示板を見に行き、自分の受験番号を発見した瀬戸は「受かった。俺、東大…俺、東大生だ!」とくしゃくしゃの顔になって本日2回目の涙。卒業式の日は桜木から「お前は自分の限界を決める癖がまだ抜けてねぇ。あきらめる前にもっと人を頼れ!」と言われ、大号泣。学年最下位から、まさかの東大合格。間違いなく、東大専科で一番成績を伸ばしたのは瀬戸だっただろう。


MVPの活躍!本作でもっとも成長したのは…

そして藤井(鈴鹿央士)。専科のメンバーで人間的にもっとも成長したのはまぎれもなく、彼である。東大2次試験で横と後ろにいた生徒から、ちょっかいをかけられてしまう健太(細田佳央太)。これ、普通にイジメじゃね?ってぐらい。


昼食時間、それを見つけた藤井はすぐに健太を助けようとするが、頭をよぎるのは「周りを気にせず、自分に集中するんだ」という桜木の言葉。一瞬、その場を立ち去ろうとするも、見過ごすことはできなかった(よっ、男前!)。「お前、何も知らないくせに俺の友だちをバカにすんなよ!」と怒り心頭でちょっかいをかけるモブキャラ2人につっこんでいく藤井の姿を見ると、胸アツ。


だってほんのちょっと前まで、モブキャラ2人は藤井が健太にかけていた言葉と同じだったから。しかし、そのせいで藤井は顔を殴られ、右手を痛めてしまう。結果から言ってしまえば、藤井は残念ながら東大不合格だった。発表後、藤井は桜木と専科の仲間たちの前で親に土下座したことを告白「東大、また来年受けさせてほしい。1年留年して東大専科で勉強させて欲しいって頼んできた。認めるわ、俺、バカなんだよ。親にも兄貴たちにも散々バカにされてきた。そうじゃねぇって証明したくて必死だったけど、でも今は家族に何て言われようとどうでもいい」。


その表情には、東大に落ちたことの悔しさなんてない。そんな藤井に「このバカ野郎が」と桜木は一括する。受験日、健太を助けたことだ。ここで藤井は右手のケガのせいではなく「なんか、なんか、うれしくて。前の自分だったら絶対に助けたりしなかった。でも助けにいけたんだ。なんか、そういう自分になれたことがうれしくてうれしくて。その後の試験も興奮しちゃって。でも後悔してねぇからな。健太、気にすんなよ」。自分を変えることは本当に難しい。おそらく藤井にとって東大に合格するよりも、自分を変えられたことのほうがうれしかったのだろう。前の嫌な自分から変われたことのほうが大切だと気づいたのである。「今のお前だったら次は受かる。確実だな」と桜木から太鼓判を押され、少しうれしそうになる藤井だった。


やっぱり…林遣都だからこそなせる役に感服

そして忘れちゃいけないのが学園売却問題。こちらは“半沢直樹劇場”ともいえる逆転劇のオンパレード。桜木や水野(長澤まさみ)を裏切って、学園売却を推進する先代の恭二郎(木場勝己)サイドと思われていた坂本(林遣都)と米山(佐野優斗)は、やっぱり悪いヤツじゃなかった。


これまで「必ず叩き潰しますよ、あいつだけは」と言っていた米山の“あいつ”とは桜木ではなく、桜木の法律事務所を乗っ取った岸本(早霧せいな)のことだったのだ。いつものらりくらりとして、笑みを絶やさず、それでいて油断のならない坂本。敵にまわしたら非常にやっかいだけど、味方とわかったらこんなに頼もしい人間はいない。坂本と米山が桜木たちの味方と分かったとき「よし!」と手を握りしめた人も多かったかもしれない。ここからは大逆転劇の開幕。反対していた地元住民を岸本の指示で買収した証拠を突きつけ、学園売却問題は泡と消えた。


新垣結衣らサプライズ登場に歓喜!桜木のラストメッセージ


あとは2005年版のメンバーたちのことも注目だ。同期の水野のため、そして後輩のため、最強助っ人として緒方、麻紀、奥野が差し入れを持参して登場。演じるのはもちろん、16年前と変わらず、小池徹平と紗栄子と中尾明慶である。


さらに勇介(山下智久)とよしの新垣結衣)は学園売却問題で影の立役者として坂本たちに協力していたことが発覚。それにしても坂本たちと協力して岸本の悪事を暴こうとしていた勇介の職業って何?まぁ16年前の『ドラゴン桜』で勇介は司法試験を目指して弁護士になると言っていたから、弁護士であろうことは想像に難くない。声の出演だけで、山下の姿が見えなかったのは残念だったが、勇介として声が聞けただけでもうれしかった。また長澤と新垣の2ショットも見逃せない。


最後は桜木の言葉で締めくくりたい


「お前らいつか俺が言った言葉を覚えてるか?クソみてぇな人生を変えられるのは自分しかいねぇ。人は誰かを変えることなんてできねぇ。俺はそう言った。だが、よぉく覚えておけ。お前らが真っすぐな思いで突き進むとき、その姿はほかの誰かを動かす原動力となる。自分を信じて真っすぐ突き進め!そうすりゃ、いつかその姿は人に勇気を与え、希望を与える。お前らの熱意、努力、思いやりが周りの人間を突き動かす。そしてそれは巡り巡って、いつか社会を変えていくんだ。人生を切り開け!常識を変えろ!こっから先の未来を作っていくのは、国でも環境でもねぇ。お前ら自身だ。お前らバカはもうバカじゃねぇ。お前らには仲間がいる。その輪を広げていけ。いいか、自分の信じる道を行け!」


これにて『ドラゴン桜』閉幕!


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