フランス代表を率いるディディエ・デシャン監督(52)の進退に関して今後話し合いが行われることになった。フランス『レキップ』が伝えている。

ユーロ2020で優勝候補筆頭と目されたフランスは、28日に行われたラウンド16でグループAを3位通過したスイス代表と対戦。

当初、“死の組”と評されたグループFを首位通過したレ・ブルーの突破は堅いと思われていたが、優勝候補は3-1でリードした後半終盤に連続失点を喫して延長戦まで持ち込まれると、PK戦を4-5で落とし、まさかのベスト16敗退となった。

このスイス戦に関しては左サイドバックの主力2人の負傷の影響などもあり、通常の[4-3-3]から[3-5-2]の急造布陣で臨んだが、攻守にチグハグなパフォーマンスに終始。また、以前から偏りが指摘される選手選考や攻撃的なタレントを生かし切れない守備的なスタイルへの批判も高まっている。

ショッキングなスイス戦後の会見において辞任の可能性は否定したデシャン監督だが、フランス国内では来年のカタールワールドカップ(W杯)までとなっている現行契約を解消し、新たな指揮官を招へいすべきとの世論が目立っている。

そういった中、フランスサッカー連盟(FFF)のノエル・ル・グラエ会長は、デシャン監督の今後の去就に関して話し合いを行う意向であることを明らかにした。

「個人的に少なくともベスト4を目標に設定していた」

「我々はこのラウンドを突破する必要があった。試合終了から10分あまりで3-1とリードしていただけに、非常に残念な結果だ。目的は達成されなかったが、幾つかの目標は達成されている。常に物事を幾つかの側面から評価するべきだろう」

「私は午前4時にパリに到着し、(試合後に)ディディエに会う時間がなかった。ただ、彼がパリにいるときに電話会議を開き、来週または翌週に話し合いを行うつもりだ」

また、ル・グラエ会長はデシャン監督の去就に関して、連盟サイドとして態度を決めかねていることを素直に認めている。

「私はそれ(デシャン監督の去就)について考えていなかった。ミッションを継続するには、双方が同じページにいる必要がある。ただ、現時点では、それがまだわからない」

「まずはディディエと一緒に、我々は良い一日を過ごす必要がある。私たちは話し合いを行い、共に決断を下すことになるだろう。私は人生においてその場ですぐ大きな決断をするべきではないことを学んだ」

「今回の敗退はFRBの経済状況において少し厄介だ。もう少し先に進みたいと思っていたからだ。それでも、彼がすべてを勝ち取ったとき、我々はとても幸せだった」

ローラン・ブランの後任として2012年にフランス代表の指揮官に就任したデシャン監督は、2014年ブラジルW杯でベスト4、ユーロ2016で準優勝、2018年ロシアW杯で優勝と卓越した手腕を発揮。しかし、今大会での大きな挫折を受け、このタイミングで指揮官の座を下りることになるのか…。

なお、後任に関してはレアル・マドリー指揮官を退任し、以前からレ・ブルーでの指揮に関心を示してきたジネディーヌ・ジダン氏(49)が有力視されている。

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