前回は、カジサックことキングコングの梶原雄太の“隠れ武闘派”エピソードを紹介したが、隠れ武闘派は他にもいた。NON STYLEの石田明だ。またも絡まれたのはケンドーコバヤシだった。

 石田は梶原の相方、キングコングの西野亮廣と仲がよく、たまたま西野とケンコバは同じマンションに住んでいた。それで石田にとって、ケンコバの住むマンションは知らない場所ではなかったらしい。それはともかく、ケンコバは、「オレがマンションから降りて、コンビニ行こうと思ってエントランス出たら、石田が『なんじゃ、コラーっ!』ってかかってきてん。『あ、石田や』って思ってんけど、石田がどうやらオレとは認識してへんくて。ムカついて。襟の辺り全部握って、地面にバーンッてやって『なんや、コラッ!』って。知り合いだとわからずに飛びかかってきたから、よけいに危ないねん」と、緊迫の瞬間を再現してみせた。石田の相方の井上裕介も、こう証言していた。

「あいつの親父なんか、毎日、ケンカして帰ってきてんから。石田が酔っ払って人をドツくのそれやもん。すごいドツくよ。今はマシにはなったけど、若い頃はヒドかったもん。昔、劇場で花見しようってなって。バーッて飲んでて、意識ある状態で、千鳥の大悟さんにケンカ売りに行ったから。ボッコボコにされてたけどな」

 梶原にしろ、石田にせよ、大事件にならなくて良かったと胸をなでおろすばかり。いずれにせよ、ケンコバは、ケンカを売られやすいタイプなことが判明した形だ。

坂下ブーラン(さかした・ぶーらん)=筆名=:1969年生まれのTVディレクター。東京都出身。専門学校卒業後、長寿バラエティ番組のADを経て、高視聴率ドキュメントバラエティの演出を担当。そのほか深夜番組、BS番組の企画制作などなど。現在、某アイドルグループのYoutTube動画を制作、視聴回数の爆発をめざし奮闘中。

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