マンションやアパートの名前といえば「コーポ」「メゾン」「ハイツ」といったワードが使用された建物を思い浮かべる人も少なくないはず。
中には思わず二度見してしまうほどエッジの効いた名前の建物も存在するが、ツイッター上ではそういった建物に関する「とある説」が話題となっているのをご存知だろうか。
■「ダサい」名前には理由があった?
注目を集めているのは、ツイッターユーザー・山口慶明さんが16日に投稿した一件のツイート。
「とある不動産オーナーから聞いたんですが」と始まる投稿には、「マンションやビルでたまにとんでもなくダサい変な名前が付いているのは、ヤクザが入居しないための工夫らしい」という一文がつづられていたのだ。
その後は「例えば『ひよこビル』とか『いちごビル』とかだと、そのスジの人は本人も事務所も、入居をためらうとのこと」「この発想は色んなことに応用が効くと思う」と、具体例を挙げつつの説明がされている。
とある不動産オーナーから聞いたんですが、マンションやビルでたまにとんでもなくダサい変な名前が付いているのはヤクザが入居しないための工夫らしい。例えば「ひよこビル」とか「いちごビル」とかだと、そのスジの人は本人も事務所も入居をためらうとのこと。この発想は色んなことに応用が効くと思う
— 山口慶明🇺🇸で何とか生きてる (@girlmeetsNG) June 16, 2021
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■意外な秘密に驚きの声
瞬く間に拡散され、3万件以上ものRTを記録しているこちらのツイート。
他のユーザーからは「マジか…この発想は面白いな」「昔住んでいたマンションの名前がダサくて嫌だったんだけど、そういうことだったのね…」といった納得の声が相次いでいる。
また、微笑ましい名前の物件を所有するユーザーからは「この名前のおかげで反社が寄りつきません。素敵なお客様ばかりです」と実体験に基づいたリプライが寄せられていた。そこで今回は、物件に関するエキスパートたちに詳しい話を聞いてみることに。
■実際に関係者に聞いてみると…
今回のツイートの詳細について、まず投稿主の山口さんに話を聞くと「不動産投資を行なっている経営者の方と食事中に、『ネーミングの重要性』みたいな話題になり、その際にうんちくとして教えて頂きました」と振り返ってくれた。
なお山口さんが過去に目撃した、インパクトあふれる名前の建物について尋ねてみたところ「皆さんがリプ欄に記載してくれたビル名のインパクトにはとても敵わないので、挙げないでおきます」というコメントが返ってきたように、同ツイートには思わず二度見してしまうほど個性豊かな名前をした建物に関する情報が、多数寄せられている。
続いてリクルートが運営する不動産情報サイト『SUUMO』(スーモ)の担当者に、ことの真偽を確認しようとしたのだが…同サイトでは「物件自体は所有していない」とのことで、こちらの説に関する回答は得られなかった。
■不動産関係者は思わずニヤリ
そこで今度は、不動産管理会社に4年以上勤務している男性に件のツイートを見てもらったところ、男性は何かを察した様子の笑顔に。
やはり不動産業界では有名な話なのか尋ねてみると「言うほど有名ではないと思いますね」という回答に続き、「反社対策の効果としては無きにしも非ずといった感じです」というコメントもみられた。
そういった効果を期待して名前をつけるケースも勿論あるようだが、「建物の名前はオーナーの名前や地名、好きなものから取ることが多いので、何とも言えない部分が大きいですね…」と男性は補足している。
というワケで、ファンシーな名前の物件を見かけた際は「反社対策の一環」なのか「オーナーの趣味」なのか、想像をめぐらせてみると面白いかもしれない。
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