2日に放送された『チコちゃんに叱られる!!』(NHK)で扱われたテーマのひとつ、「空がドンヨリだと憂鬱になるのはなぜ?」が注目を集めている。
■「現代人が働き者だから」
チコちゃんのテーマに対する回答は、「現代人が働き者だから」という。そのルーツは、人類の祖先であるホモ・サピエンスが狩りで獲物を捕まえたり、木の実を採取したりして食料を調達していた約30万年前まで遡る。
人間は氷河期を何度も乗り越えて少しずつ人口を増やし、勢力を拡大。一部の人々はアフリカ大陸にとどまらず、アジアやヨーロッパなど、世界中に散らばっていった。生存競争が激化していくと、どんな遺伝情報(特徴)を持った人間が生き残っていくのかも重要となってくる。
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■行動パターンから人間を分類
当時の人間の天候に関係する特徴を「Aタイプ・晴れていると活発に。曇り、雨だと休息」「Bタイプ・天気に関係なくいつでも活発に」「Cタイプ・晴れの日には休息モードになり、曇り、雨だと活発に」と大きく3パターンに分類。
晴れの日にAタイプとBタイプが外に狩りに出かけることとなるが、晴れの日は自然と獲物が見つかりやすいため、食料確保率がアップ。
対してCタイプは、せっかくのチャンスであっても休息モードになっているため、獲物ゲットのチャンスを逃してしまう。下手をすると飢え死にするリスクまで増大する。
■雨の日に活動的だと…
一方、雨の日に活動的なBタイプ・Cタイプは、悪天候での無茶な狩りを実行しがちになる。その結果、体調を崩して病気・事故に合う可能性が増大する。
つまり、食べ物をより多く確保しリスクを最小限に抑えた生存競争を行うためには、Aタイプが最も生き残りやすい遺伝情報といって間違いないだろう。
■産業革命によって生活に変革
現在生き残っている人間は、Aタイプであるため、晴れの日にはやる気アップの状態に。反対に曇り・雨の日には、休憩モードに入るように遺伝子に刻まれているのだ。産業革命以前は、雨の日は仕事をせずに休憩モードでも良かったのだが、状況が一変することとなる。
産業革命によって天候に関係なく一日中働くという労働環境が誕生。昔に比べ、働き者になってしまった現代人。
空がドンヨリしている日には、体は休憩モードに入りたがっているにも関わらず、仕事の影響で無理やりやる気を起こしている状態を引き起こす。これが憂鬱な気分を引き起こす原因になっていたようだ。
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