“若手料理人のM-1グランプリ”と題され、次世代スター料理人発掘番組「ザ・プレミアム・モルツ presents DRAGON CHEF 2021」の準決勝と決勝の様子が7月4日テレビ朝日系で放送され、北海道代表の下國伸シェフの優勝が決定。応募した料理人761人の頂点に立ち、初代チャンピオンの称号と賞金1000万円を手にした。

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■準決勝戦はコロナ禍で大人気のデリバリー料理対決

準決勝戦は、サバイバルラウンドを1位通過した北海道代表・フレンチの下國、2位通過の福岡代表・フレンチの山下泰史、3位通過の大阪代表・中華の花田洋平、敗者復活した京都代表・和食の中川寛大が、コロナ禍で注目の「デリバリー料理」で激突した。

宅配でも人気の高い「ハンバーグランチプレート」をスタジオで作り、梅沢富美男&池田明子夫妻、IKKO、寺島しのぶ&寺嶋眞秀親子の自宅や職場にデリバリー。彼らと総監督・須賀洋介シェフが試食した。

審査は、須賀と芸能人3組がそれぞれ順位を付け、1位は5票、2位は3票、3位は1票が入る。トータルの票数で上位2人が決勝に進出でき、また、トータルの票数が同じ場合は、サバイバルラウンドの順位が反映される。

審査の結果、山下が14票で1位通過。下國と花田は9票で同数だが、サバイバルラウンドの順位が反映され、下國が2位通過。花田と中川は脱落となった。

■決勝戦は豪華クルーズ船上でコース料理対決

決勝は、福岡代表・山下泰史と、北海道代表・下國伸が、同番組としては初めてのコース料理で対決。料理には、前菜に千葉県産の甘みの強い完熟トマトメイン北海道産の極上の豚肉、デザート宮崎県産の糖度が高いマンゴーと、それぞれテーマ食材が設けられた。決勝の調理時間は2時間。

審査をしたのは、今田耕司、林修、冨永愛、YOU新川優愛の食通芸能人5人と、服部幸應、14年連続ミシュラン三つ星の神田裕行、中国料理研究家の小薇の他、中井松太郎、鎧塚俊彦らプロの料理人5人に、総監督の須賀を加えた11人。

スペシャルサポーターとして、マヂカルラブリーが参加。調理の際、山下にはイタリアンシェフ・片岡護、下國には中華シェフ・脇屋友詞と、2人のシェフがつき助手を務めた。

■いよいよ、初代チャンピオンが決定

決勝は11人の審査員が、福岡代表・山下と、北海道代表・下國どちらかに投票。過半数の6票を取った方が勝ちとなる。

そして、審査の結果、北海道代表の下國伸が初代チャンピオンに決定した。

MC・山里亮太から「この喜びを誰に伝えたいか」と聞かれた下國は、「正直もう言葉になりません。支えてくれた方々皆にお礼を言いたいと思います」と、涙を浮かべながら語った。さらに、北海道の家族と中継がつながると、「優勝できたよ」と報告。妻や息子から「おめでとう。すごい」と祝福されると、「今までありがとう」と感謝の気持ちを述べた。

下國シェフには、賞金1000万円とトロフィー、「DRAGON CHEF」の特製コックコート、副賞としてサントリーよりザ・プレミアム・モルツと、ザ・プレミアム・モルツ〈香る〉エール、それぞれ1年分が贈られ、最後に下國シェフは、「やっぱり料理人ってすごい職業なんだなと痛感しながら、この戦いに臨んでました。初代『DRAGON CHEF』の名に恥じぬよう、これからもずっと戦い続けたいと思います」と力強く語った。

■下國伸シェフの優勝インタビュー

下國シェフの優勝が決まった直後、MC・山里、須賀、下國シェフ、増田紗織アナウンサーによる会見と、下國シェフへのインタビューが行われた。

――これまで須賀総監督からかけられた言葉で一番印象に残っているのは?

下國:どれにしようかなと思うくらい、本当に思い出が多すぎて(笑)。一番心に残っているのは「下國君、こんなもんだっけ」。あの言葉で、自分は絶対このままじゃ駄目だ。「DRAGON CHEF」という大会だけじゃなく、料理人として、もっともっと頑張って成長しないと、と思いました。だからこそ、この大会に出て、須賀洋介シェフと出会えて、そこが一番うれしいです。

――須賀シェフ、下國さんの言葉を聞いていかがですか?

須賀:下國さんは大会を通して一番成長した人だと思うんです。一番戦ったし、一番苦しんだ。だから、この優勝は本当にうれしくてしょうがないと思います。下國さんたちが今日戦っているのを見て、僕もやりたいなと思いました。この大会、年齢制限なくていいんじゃないですか(笑)

山里:確かに梅沢富美男さんも出たいって言ってました(笑)

――優勝賞金1000万円の使い道は?

下國:やっぱり食の未来に使いたい。例えば、僕が何か次やることへの資金だったり、今働いているお店での資金だったり、とにかく食に関わる何かに使いたいと思っています。

――山里さん、初代チャンピオンとなった下國さんに今かけたい言葉は?

山里:大変だったでしょう(笑)。これから「DRAGON CHEF」がずっと続いていくためには、初代がすごいっていうのが大前提です。「DRAGON CHEF」がずっと皆から憧れられる、「DRAGON CHEF」に出れば人生変わるんだって思ってもらえるようになるには、これからの下國さん次第。今からまた新たな挑戦が始まったと思って、頑張って頂きたいと思います。

――DRAGON CHEFを知ったきっかけは?

下國:知ったのは、ちょうど新型コロナで新しいことに挑戦したくてもできない時期でした。そんな時に、この大会のことを聞いたので、これは挑戦するべきだなと思ってエントリーしました。

――決勝の投票。芸能人の方の票が立て続けに下國さんに入っていった時の気持ちは?

下國:「まだ油断は出来ない、まだ分からない」と思っていました。ただ純粋に、須賀シェフの票はうれし過ぎました。

――須賀シェフから厳しい言葉をかけられつつ、(サバイバルラウンドで)連戦していた時の本音は?

下國:逃げたかった(笑)。「本当にもうやめて、休んでいいでしょ」って思ったんですけれども、まあそういう運命なんだなと。ギリギリ勝てるのが僕なんだなって感じですから。快勝なんて今まで一度もなかったですから。今日も戦い終わった後、審査を待っている間は、負けたと思っていました。

■下國伸シェフの料理について

《前菜》

トマト料理3品。1品目はパン・コン・トマテというスペイントマト料理をアレンジしたもの。湯むきしたトマトカットし、煮詰めると、バターで炒めたパンにのせ、カナッペに。さらにニンニククリームをかけた。2品目はじゅんさいのドリンクミキサーで濾して取り出したトマトのエキスを入れた。3品目はカプレーゼ。味のポイントバニラバニラの香りでトマトをより甘く感じるという。チーズには幻のフレッシュチーズと言われるブラーチーズを使用。さらにシソのエキスと花で作ったシートトッピングし、爽やかさを足した。

〈感想〉

林修:全体としてはすごく繊細で、バニラの甘みが基調になってて、最後の決め手はトマトですね。トマトがちゃんと主役になるように計算しつくされた料理だと思います。

冨永愛:不思議な味がしますね。いろいろな味が次々とする前菜ですね。

今田耕司トマトの3種類、全部食べさせ方が違うんですけど、主役が全部トマトでした。そこにいろいろな味つけがあって、めちゃくちゃ美味い。うま今田!

メイン

豚肉2皿。1皿目は、豚バラを塊のままコンソメで茹でると極薄にスライス。その脂と相性のいいカキを包み、コンソメスープに仕上げた。2皿目は、北海道特産の果実ハスカップと、もろみみそをペーストにし、豚肉にまとわせてマリネした。ハスカップとみその成分で肉を柔らかくして、フライパングリルで焼き上げた。ソースにはまず溶かしバターをかけ、ホースラディッシュで優しい辛味と爽やかな香りを足し、肉本来の味を引き出した。

〈感想〉

YOU:一個一個ちゃんと味がするし、構成力がすごいのかな。すごいおいしい。

鎧塚俊彦:全体的に僕はバターをすごく感じてます。ホースラディッシュをうまく使ってらっしゃる。スープは肉よりも海の味がすごくして、2皿目のお肉の方がしっかり豚肉の味がして、非常にバランスが取れた料理だと思います。

デザート

マンゴーカットすると、花で作ったリキュールに漬け、花の香りをつける。それをココナッツ風味のブランマンジェの上に。さらに生クリームムースを作ってのせ、上には花型にくり抜いたチョコレートを添えた。

〈感想〉

服部幸應:マンゴーデザートにするためには、それ以上おいしくしなきゃいけない。その意味では、酒の使い方も抜群で、なかなかいいですよこれ。

■山下泰史シェフの料理について

《前菜》

トマト料理1品。トマトを湯むきし種を取り出すと、時間ギリギリまで使って、塩とオリーブオイルでセミドライトマトに。これをギリギリ間に合わせた温泉卵の上にのせ、トマトの端材とタマネギパプリカで作ったジュレをかけた。トマトをじっくり乾燥させることで、その旨味を濃縮。さらに温泉卵で酸味を和らげ、なめらかな舌触りを実現した。

〈感想〉

冨永愛:トマトの酸味と卵の相性がすごく良くて、見た目によらず、すごくさっぱりしてる前菜でした。

新川優愛:こぢんまりしている印象が最初あったんですけど、食べてみると、爆発するおいしさですね。

YOU:前菜でここまでバンってやってくれると、あとがまたすごいおいしいです。

神田裕行:黄身のトロッとした感じがトマトの酸味をくるんで、バランスは良かったです。

小薇:素晴らしかった。すごく糖分の高いトマトなんだけど、卵がトマトの甘さを抑えて、いい仕事してくれました。

メイン

粗めに挽いたバラ肉を塩とハーブで練り込み、つくねにして焼き上げた。上にはわさびをのせ、和風に仕上げた。ロースを柔らかくするために使ったのがキウイ。これで豚肉を1時間マリネにしてから焼き上げた。付け合わせはとうもろこしご飯。ソースしょうゆベースエシャロットショウガビールで香りをつけた。食感の違う2つの肉を味わえる一皿。

〈感想〉

新川:ハーブわさびがけんかしないのかと思ったんですけど、ちゃんと最初にわさびがツンと抜けて、噛めば噛むほどハーブの香りが楽しめたので、すごくおいしかったです。

中井松太郎:おいしかったです。食感もあって、脂っぽくもないし、バランスがいいなと思います。

デザート

チーズケーキに使ったのは、牛乳と麦茶。麦茶の麦も入れ、香ばしく焼き上げると、その上に麦茶の粒とマンゴー、さらにマンゴーソースをかけ、チーズケーキマンゴーの融合を図った。

〈感想〉

鎧塚俊彦:とってもおいしく食べさせて頂きました。この麦茶のチーズケーキの出来は素晴らしいと思います。

「DRAGON CHEF 2021」初代チャンピオンが決定/(C)DRAGON CHEF 2021