ユベントスFWアルバロ・モラタのスペイン代表に対する情熱は誰よりも強い。スイス代表戦のPK戦時にそう実感させられる興味深い場面が映されていた。イギリス『SPORTBIBLE』が伝えている。
ラ・ロハのエースストライカーを担うモラタは、今回のユーロ2020でここまでの全5試合に出場し、2ゴールを記録。そのうちの1点はラウンド16のクロアチア代表戦の延長戦で決めた貴重な決勝点だった。
その一方で、グループリーグを通じて多くの決定機を逃したことが、チーム全体の得点力不足と重なって多くの批判を招き、家族を誹謗中傷する不届き者まで出てくるなど、メンタル面で難しい大会となっている。
それでも、PK戦の末に勝利したスイス代表との準々決勝では、スペイン代表に対して誰よりも熱い情熱を持っていることを周囲に知らしめる振る舞いを見せた。
GKウナイ・シモンの2つのPKストップもあり、最終的にスペインが3-2で勝利したスイスとのPK戦では一つのカメラがベンチでPK戦を見守るモラタに注目。
後半序盤にすでにピッチを退いていたエースストライカーは、アトレティコ・マドリーの元同僚でもあるMFコケと並んでPK戦を見守ると、最初のキッカーであるMFセルヒオ・ブスケッツの失敗の際にはまるで自分が外してしまったかのように落胆の様子を浮かべてしばし頭を垂れてうなだれてしまう。
その後もウナイ・シモンのPKストップ、仲間のPK成功の際には派手なリアクションを見せつつ、PK戦が佳境を迎えた際には明らかに緊張した面持ちとなり、それを両親や兄のような頼もしさを見せていたコケになだめられていた。
そして、5人目のキッカーとなったFWミケル・オヤルサバルが勝利を決めるPKを成功した際には、この日一番の笑顔と共にフルスプリントで仲間の下に向かい、喜びを分かち合った。
このPK戦の様子を見れば、モラタのラ・ロハへの思いが誰よりも強いことがわかるはずだ。
その思いが強過ぎるあまりに決定機などで余分な力が入ってしまうとも指摘できるが、ラ・ロハの悲願達成に向けてはエースストライカーの熱い想いがこもったゴールが必要だ。
なお、6日に開催される準決勝ではユベントスの同僚センターバックコンビが主力を担うイタリア代表との対戦となる。
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