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氷上ブレーキ 14%アップ

SUVモデルの販売が好調なことを受けて、タイヤメーカーもSUV用銘柄を増やしている。それは冬タイヤについても同じだ。

【画像】ダンロップ・ウインターマックスSJ8+【技術解説】 全4枚

住友ゴム工業がこの冬の新製品として発表するのは、ダンロップのSUVスタッドレスタイヤ「ウインターマックスSJ8+(エスジェイエイト・プラス)」。

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ダンロップ・ウインターマックスSJ8+    住友ゴム工業

本製品は、ダンロップ・ブランド史上最高の氷上性能と言われた「ウインターマックス03」に採用される“ナノ凹凸ゴム”を、SUV用スタッドレスである「ウインターマックスSJ8」のパターンと組み合わせたもの。

凹凸構造によって滑りの原因となる水膜を素早く除去し、高い密着力によって、従来品に比べて新品時の氷上ブレーキ性能が14%向上。氷上コーナリング性能も11%アップした。

さらに、摩耗しても凹凸構造を維持し続ける“ナノ凹凸ゴム”と、ゴムのしなやかさを保つ“液状ファルネセンゴム”によって、高い氷上性能を長期間維持。使用シーンが多岐にわたるSUVのユーザーに向けて、安全・安心な冬のドライブを足元から支えることになる。

8月1日発売 全54サイズ

具体的には、柔らかな凹凸構造の突起部分が起点となり、タイヤと路面の間の滑りの原因である水膜を素早く押し出し、除水から密着へ瞬時に移行。従来品と比べて、1.5倍~2倍も除水スピードを速めた。

また、“ナノ凹凸ゴム”は、水膜を押し出して隙間なく密着する。従来品からさらに密着を進化させ、氷に触れる面を最大化。強い密着力を引き出すことに成功した。

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ダンロップ・ウインターマックスSJ8+のサイズ一覧    住友ゴム工業

スタッドレスを買う際に気になる“氷上での効きの持ち”については、ゴムの中に含まれるマックス・グリップトリガーが水と反応して溶ける性質を持つ。

摩耗しても繰り返し凹凸構造が出現するため、溝が減っても安心して使用できるわけだ。

また、ゴムと軟化剤の2面性を持つ“液状ファルネセンゴム”により、低温化での密着・ゴムの柔らかさを実現。しなやかさが続くため、時間が経っても氷上性能が低下しにくくなる。

ダンロップのSUVスタッドレスタイヤ「ウインターマックスSJ8+」は、8月1日から順次発売。

従来品の「ウインターマックスSJ8」からさらに16サイズ追加し、全54サイズというラインナップを用意した(265/55R20 113Qサイズのみ9月発売予定)。

価格はオープン価格だ。


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