愛犬・夫婦twinsterphoto/istock/Getty Images Plus/写真はイメージです)

かわいい犬を大事にし、静かに暮らしていた夫婦。しかし晩年はショックなことが続き、夫婦そろって自殺してしまったことを、『Times Now』などインドのメディアが伝えた。


■異臭におびえた隣人たち

インドで暮らしていた男性(60)は、妻(55)、そしてかわいい愛犬と一緒にアパートで暮らしていた。夫妻には子供がおらず、犬をとてもかわいがっていたとのこと。しかしその犬が死んでしまったため夫妻は大変なショックを受け、ふさぎこんでいたという。

それからしばらく経過したころ、夫妻の隣人たちはある異変に気づいた。「夫妻が暮らす部屋から、変な臭いが漂ってくる…」と怖くなり、警察に事情を伝えた。


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■亡くなっていた夫妻

すぐに現場に駆けつけた警官隊は、ドアを無理やり開けてアパート内に突入。すると夫妻はすでに亡くなっており、ふたりの遺体が異臭の原因だったことが明らかになった。

夫妻はそろって天井につるしたロープに首をかけて死んでいたというが、遺書の有無、また死後どれほどの時間が経過していたのかなどは、まだ公表されていない。

■新型コロナ感染も経験したが…

夫妻のストレスの原因は、愛犬の死だけではなかったようだ。4月には夫婦そろって新型コロナウイルス感染が判明し、そのため自宅にこもる生活がしばらく続いていたというのだ。

だが人間関係には恵まれていたとみられ、買い出しにも行けない夫妻が困らないように、近所で暮らす人たちがしっかり見守っていたという。親切な隣人たちは協力し合い、夫妻が回復するまで、必要な物を買っては届けていたことも判明している。


■ペットの死がもたらす悲しみ

過去にはイギリスで暮らしていた少年(14)が愛犬の死後に不安定になり、やはり自殺してしまうという悲しすぎるケースが報じられた。この少年には没頭できる趣味もあり、多くの友達にも恵まれていたのだという。それでも愛犬の死には耐えきれず、首をつって亡くなったのだ。

愛するペットとの永遠の別れは、誰にとっても悲しいものだ。「ペットロス 乗り越え方」で検索すると、多くの人の経験談が書き込まれている。それでも悲しみに耐えられないと感じた時には、カウンセラーや心療内科医に気持ちを打ち明けてみるのも手段の一つだろう。

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(文/しらべぇ編集部・マローン 小原

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