AFCチャンピオンズリーグ(ACL)・グループH第5節が7日に行われ、ガンバ大阪とタンピネス・ローバーズ(シンガポール)が対戦した。

 白星スタートとなったものの3試合連続のドローでグループステージ突破に黄色信号が灯るG大阪。自力で首位に立つ可能性は消滅しており、とにかく2連勝がマストの状況で試合を迎えた。

 G大阪は21分に先制する。昌子源ピッチ中央から浮き球をペナルティエリア内に供給し、一美和成がヘディングでエリアの外にボールを落とす。受けた倉田秋はワントラップを挟んで右足を振り抜き、ドライブシュートを突き刺した。

 25分、G大阪がリードを広げる。ピッチ中央でパスを受けた川﨑修平はファーストタッチで相手を剥がして、ドリブルで前進。寄せてきた相手をかわすと、最後は右足で相手GKの股の間を通して流し込んだ。

 2点を追う展開となったタンピネスは26分、コーナーキックの流れからダニエル・ベネットがゴール前で左足のボレーシュートを放つが、左のポストに直撃。すると27分、ゼフルディン・メヒメドビッチが供給した右コーナーキックにベネットが頭で合わせてタンピネスが1点を返す。

 それでも28分、G大阪が再度リードを広げる。右サイドをえぐった川﨑がグラウンダーで折り返し、一美がフリーで押し込んだ。

 38分、G大阪宇佐美貴史が倒されてPKを獲得。宇佐美自らキッカーを務めたものの、相手GKシャズワン・ブハリにコースを読まれて失敗し、詰めた井出口陽介もブハリに阻まれて押し込むことはできない。G大阪は2点リードで折り返した。

 G大阪は53分に4点目を獲得。ウェリントンシウバのパスを受けた一美は反転で相手をはがし、ペナルティエリアの外から右足を振り抜く。低くて鋭いシュートは相手GKにセーブされたが、こぼれ球を川﨑が押し込んだ。

 61分、G大阪は川﨑が倒されて再びPKを獲得。今度はW・シウバがキッカーを担当したものの、またしてもブハリにコースを読まれて失敗に終わった。

 G大阪は75分、黒川圭介の折り返しからW・シウバが押し込んで5点目。78分には中央突破から完全に抜け出したレアンドロ・ペレイラのお膳立てからパトリックが押し込む。80分にはペナルティエリア右で仕掛けた川﨑が右足を振り抜いて突き刺し、ハットトリックを達成する。

 87分には縦パスに抜け出したパトリックがGKとの一対一を制して自身2点目をゲットする。試合はこのまま終了し、大勝を収めたG大阪は勝ち点を「9」に伸ばして決勝トーナメント進出に望みをつないだ。最終節は10日に行われ、G大阪は全北現代モータース(韓国)と、タンピネスはチェンライ・ユナイテッド(タイ)と対戦する。

【スコア】
ガンバ大阪 8-1 タンピネス・ローバーズ

【得点者】
1-0 21分 倉田秋(G大阪
2-0 25分 川﨑修平(G大阪
2-1 27分 ダニエル・ベネット(タンピネス)
3-1 28分 一美和成(G大阪
4-1 53分 川﨑修平(G大阪
5-1 75分 ウェリントンシウバG大阪
6-1 78分 パトリックG大阪
7-1 80分 川﨑修平(G大阪
8-1 87分 パトリックG大阪