フランス人の夫の“衣服”に対する考え方を描いた漫画「エコのプロフェッショナル」がSNS上で話題となっています。めったに服を買わず、7年以上着ている服や下着もある、フランス人の夫。「新しいものが欲しくないの?」と聞くと「エコだから」と返事をしてきて…という内容で「フランス人の彼は穴の空いた靴下を履いています」「ものを大切に使うことを見習いたい」「文化なのかもしれないですね」などの声が上がっています。作者の女性に聞きました。

ものを大切にするきっかけに

 この漫画を描いたのは、フランス在住のRIRI(ペンネーム)さん(27)です。会社員として働きながら、インスタグラムフランス人の夫との生活を漫画にして発信しています。

Q.漫画を描き始めたのは、いつごろからでしょうか。

RIRIさん「2021年5月ごろからです。私自身、インスタグラムに投稿されている漫画を読むのが好きで、自分でも何か描けないかな?と思ったことがきっかけです。iPadApple Pencilを購入したこともあり、気軽な気持ちで始めてみました」

Q.今回の漫画を描いたきっかけは。

RIRIさん「夫のエコに対する考え方がすてきだなと感じたので描きました。今あるものを大切にすることはシンプルで一番エコだけれど、実践できる人は少ないように思います。この漫画が少しでも、ものを大切にするきっかけになれば幸いです」

Q.旦那さまは服以外についても同じ考えなのですか。

RIRIさん「基本的には、服以外のものも長く大切に使っている印象です。たとえ、自分が不要になっても、まだ使える場合は捨てずにフリーマーケットに出しています。今使っているリュックサックは愛着があるようで、所々破れても直しながら、8年くらい使っています」

Q.服を買い換えるのは、どんなときなのでしょうか。

RIRIさん「夫の場合は、大きく破れたりして、服としての機能を果たせなくなったときです」

Q.フランスでは、そういう考えの方が多いのですか。

RIRIさん「フランス人パートナーがいる友人に聞くと共感してくれる声が多いので、フランス人の国民性なのかもしれません。もちろん、個人によりますが、そのような考え方を持つ人が多いと感じます」

Q.旦那さまが服を長く着るのを見て、RIRIさん自身に変化は。

RIRIさん「以前の私は夫と真逆で、プチプラの流行の服を買っては捨てて…を繰り返していましたが、現在は買い物をすること自体減りました。本当に必要な場合は、長く着られそうなデザインで、少し質の良いものを手にするようになりました。『今年、着られたらいいや』という考え方は全くしなくなったように思います」

Q.漫画について、どのような意見が寄せられていますか。

RIRIさん「フランス人のパートナーを持つ方からの共感の声や『私も、ものを長く大切に使いたいと思います』という声を頂きました」

Q.創作活動で今後、取り組んでいきたいことは。

RIRIさん「フランスにも日本にもいい文化があるので、それぞれの国のことを伝えていきたいです」

オトナンサー編集部

漫画「エコのプロフェッショナル」のカット=RIRI(riridodo24)さん提供