玉川徹

9日放送の『羽鳥慎一 モーニングショー』(テレビ朝日系)では、東京都へ4回目のとなる緊急事態宣言が発出されることを報道。同局の玉川徹氏は、昨日8日に開かれた会見での菅義偉首相の発言に注目した。


■わずか3週間で逆戻り…

8日、政府は東京都に4回目となる緊急事態宣言を発出することを正式に発表。感染者数が急増し、わずか3週間での逆戻りとなった。

夏休み期間中は多くの人出や移動があることなどがあげられ、「東京を起点とする感染拡大を絶対に避けるため、先手先手で予防的措置を講じた」とのこと。

東京五輪パラリンピックについては、1都3県で行われる競技会場を完全無観客とする方向で最終調整に入るとの見通し。8日の会見で菅義偉首相は「人類の努力と英知によって難局を乗り越えていけることを東京から発信したい」と前向きな姿勢を示した。


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■玉川氏は「言質」に注目

玉川氏は、会見で記者からの質問に菅首相がどのように答えるかについて注目していたと話す。記者会見で直接的な答えを避けているとし「なるべく言質をとられないようにしている」と指摘。それが菅首相の記者会見における「ミッションだろう」とも続けた。

一方で、記者が言質をとった場面が1つだけあったとも言及。記者から「どのような状況を実現すれば、この安心・安全な大会をできたと言えるのでしょうか」との質問に、菅首相は「安全・安心な大会の実現に向けて、選手や大会関係者の徹底した検査や行動管理を行なうことによって、ウイルスの国内への流入をまずは防ぎたい」と回答していた。

■「検証が必要になる」とも…

菅首相は、1年以上前から、交通量の規制やテレワークの導入など五輪開催に向けての感染対策を進めてきたとし、そういった状況から「大会のときの人流というのは、現在よりも極めて抑えられている。そういう中でウイルスが侵入されなかったと、感染拡大を阻止した、そうした結果というのは大事だというふうに思っています」とも答えている。

玉川氏は「言った以上は、これは検証が必要になると思います」とコメントした。


■「緊急性が伝わらない」

緊急事態宣言下での五輪開催に、インターネット上では「緊急性が伝わらないのよ」「宣言下で開催の矛盾は決定的。五輪中止こそ先手必勝ではないのか」などと厳しい意見が相次いでいる。

また一部のユーザーからは、「もうただただ選手たちを気持ちよく応援したい。それだけですわ」との声も見受けられた。

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(文/しらべぇ編集部・植野春香

東京都に4回目の緊急事態宣言 玉川徹氏が菅首相会見で注目していたのは…