マーベル・スタジオのドラマシリーズ最新作「ロキ」が、毎週水曜昼4時よりディズニー公式動画配信サービスDisney+(ディズニープラス)で独占配信中。6月30日に配信開始された第4話で描かれたのは、トム・ヒドルストン演じるロキと、オーウェン・ウィルソン演じるTVAエージェントであるメビウスが約5分に渡ってセリフを応酬する緊迫のシーン。2人の実力派俳優による“演技合戦”が描かれたが、トムはこのシーンについて「僕らのやり取りはとても強烈で、まるで舞台劇みたいだった」と撮影裏を振り返った。

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「ロキ」は「アベンジャーズ/エンドゲーム」(2019年公開)のロキが四次元キューブを使いアベンジャーズの元から逃げ去った後の物語。時空を超えて逃げ出したロキは、“時間の流れを守っている”という謎の組織TVA(時間変異取締局)に捕まり、「自分が改変してしまった現実を元に直す」という任務を命じられる。

その中で出会うのが、TVAエージェントであるメビウス。ロキとは新たな相棒として、お互いそれぞれの目的のために手を組むが、どちらがいつ裏切るか裏切られるか分からないユニークな関係性になっている。第4話ではそんな2人が対峙(たいじ)する緊迫のシーンが描かれた。

TVAの秘密を知ったロキに対し、メビウスが事実を話すように尋問するシーンで、お互いに話術巧みな心理戦を繰り広げたトムとオーウェンの演技合戦。このシーンについてオーウェンは「メビウスとロキのやりとりはチェスみたいだった。メビウスはいたずらの神と対等な立場を保とうとしているから、TVAという大きな存在を頼りにしないといけない。でもロキも負けていないんだ。このシーンを演じるのはとても楽しかったよ。長いシーンだったから舞台劇のように感じたんだ。緊張とユーモアが溢れるシーンになっていればいいなと思う」と撮影時を振り返っている。

劇中ではそんな一触即発の二人だが、トムはオーウェンに10年に渡り演じてきたロキの歴史やキャラクター性などについてたくさんのことを教えたとのこと。メビウスはロキの過去、現在、未来を知り尽くしている人物のため、オーウェン自身もロキについての知識が役作りに役立ったそうだ。

トムはオーウェンとのそうしたやり取りについて、「メビウスはロキ本人よりもロキについて知っている。だからオーウェンがロキを演じてきた僕の経験や僕の思い出のいくつかを知っていてくれるように手助けをしたんだ。オーウェンはとても知的で洞察力に満ちた質問をしてきたので、僕もロキのあらゆる側面について改めて考えることになった。そんな僕らの間の会話はシーンにも影響したと思う。それはすてきなことだ」と撮影秘話を語り、こうしてロキとメビウスの名シーンが誕生していた。

ワンダヴィジョン」、「ファルコン&ウィンター・ソルジャー」に続く、マーベル・スタジオのドラマシリーズ最新作「ロキ」は、ディズニープラスにて独占配信中で、毎週水曜昼4時に最新エピソードを配信。

「ロキ」第4話で描かれた、ロキとメビウスによる緊迫のシーンの撮影裏を振り返るコメントが到着した/(C) 2021 Marvel