太田光

11日放送の『サンデー・ジャポン』(TBS系)で、爆笑問題太田光が、オリンピックに対するテレビメディアの姿勢に苦言を呈した。


■テレビの姿勢に疑問

番組が緊急事態宣言の再発令や“金融機関に働きかけ発言”で猛批判を浴びた西村康稔経済再生担当大臣の話題を扱うと、太田は杉村太蔵のコメントに答える形で、「『分断を煽るな』っていうのがある中で、自分はテレビは大好きだけど、果たしてテレビは今までどうだったかなと考えるわけですよ」と発言。

テレビの姿勢に疑問を唱えると、「『政府は後手後手だ』っていっつも言うじゃない我々は? だけど、今回、割と早めに緊急事態宣言出したわけですよね?」「いざ緊急事態宣言出すと、今度は『飲食店が困ってる』っていう報道の仕方をする」と矛盾を指摘する。


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■「我々のやってることは一体何なんだろう」

さらには、「我々のやってることは、一体何なんだろうって」「テレビは果たして、ちゃんとしたメッセージを出せてるのかなって」など、その在り方に疑問を投げかける発言も。

ここで杉村から「テレビは多様な意見があるじゃないですか」と反論が入ったが、太田はこれにも「多用とはいいながらも、野党の政治家が総理に『五輪と国民の命どっちが大事なんですか』って迫り方をしたよね? 総理はそりゃあもう、その言われ方をしたら『命』って言うしかないと思うんだけど」と総理の立場に理解を示しつつ反論した。

■「見つめ直す」ことも提案

その後、話題が一度転換しても、太田は再び「テレビは、さんざん五輪を批判しといて、これから放映するわけですよね?」「どっちかっつうと五輪に関しては、テレビは主催者側だと思ってる」と責任論を展開。

「だから、テレビが今までやってきたことを、我々ももう1回、なんつうのかな? 見つめ直すというか、そういうことも必要なんじゃないかなって気がする」と続け、テレビ界へ自身を省みることを求めた。


■SNSも大反響

自身の業界を自己批判するような発言は、SNSでも話題に。「ごもっともです」「賛同できる。テレビ報道のあり方を再考して頂きたい」「結局、報道機関だって飯食うために報道してるんです」など、賛同の声が上がった。

しかし一方では、「政府批判の矛先をテレビ批判へと論点ズラしした」「政治、政策の話が途中からテレビ、メディアのあり方のように話がすり替わってしまった」など、懐疑的な意見も見られている。

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(文/しらべぇ編集部・玉山諒太

太田光、五輪めぐるTVの姿勢に異議 「さんざん批判しといてこれから放映する」