7月11日放送の「日曜日の初耳学」(毎週日曜夜10:00-10:54、MBS/TBS系)に、女優の二階堂ふみが出演。林修のインタビューに答え、「吐きそうなくらい緊張した」という2020年の「第71回NHK紅白歌合戦」(NHK総合ほか)紅組司会についてや、ヒット映画「翔んで埼玉」(2019年)の裏話などについて語った。

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■「紅白歌合戦」でパンツスーツを選んだ理由

小学6年生の終わりから本格的に芸能活動を始めた二階堂。大河ドラマ「平清盛」(2012年)や「軍師官兵衛」(2014年)、「西郷どん」(2018年)、連続テレビ小説「エール」(2020年、いずれもNHK総合ほか)など話題作に出演してきた。

そして2020年末には、「NHK紅白歌合戦」で紅組司会に抜てき。放送当日は、二階堂のシンプルなパンツスーツ姿も話題になった。

林先生が「今までの紅組司会者はドレスの印象が強いですが、(パンツスーツは)ご自身のチョイスですか?」と尋ねると、「そうですね。女性はドレスを着なきゃいけないとか、そういうことでもないよなと。その時に自分が一番自信を持った状態でいられる服を着るのがいいなと思っていたので」と、スタイリングに込めた思いを明かした。

実はその時、「アンチレイシズム(反人種差別)」と刻まれた指輪も身につけていた。「これからは、“女性だから”とか“男性だから”とかではなく、みんなそれぞれが違うっていうのが当たり前になるといいなぁと」とも語った。

■「これは男性役でやった方が面白いのでは」

主演映画「翔んで埼玉」で演じた美少年・壇ノ浦百美は、初めての“男性役”。二階堂はこの作品で、「第43回日本アカデミー賞」優秀主演女優賞を獲得した。

魔夜峰央による原作コミックでは、百美は少年、つまり男性として描かれている。だが、オファーの時点で百美は女性役に変更されていた。

林先生からそのことを聞かれた二階堂は「そうですね。原作を読んでいたので、これは男性役でやった方が面白いのでは、とお話ししたら、『じゃあ男性役にしましょう』となって」と、百美を男性として演じることになった経緯を説明。「やるなら中途半端にやるよりは、その世界感にどっぷり漬かれる方がいいと思っていたので」と振り返った。

二階堂の作品に対する姿勢からは、原作へのリスペクトが随所にうかがえる。

7月13日(火)スタートの主演ドラマ「プロミス・シンデレラ」(TBS系)も橘オレコによる漫画が原作。役作りについて「(主人公が)すっきりしたショートヘアだったので、ヘアメークさんと相談して…髪形から入りました」と返答。「原作の世界観を、ドラマでより魅力的に伝えられるようにできれば」と意気込んだ。

■中島健人「最も共演したい女優さんです」

俳優人生のターニングポイントになった作品は、大河ドラマ「西郷どん」。二階堂は、主人公・西郷隆盛(鈴木亮平)の二番目の妻・愛加那を演じた。

「『ここにカメラがあるってことはここを向いた方がいいんだろうな』とか、計算したくなくてもできるようになってしまっていた時期もあって…。これで大丈夫かな、気持ちが入っていなくても涙が流せるっていうのはすごく危険だなと感じていたので、(『西郷どん』で)もっと素直にお芝居をしたいし、キャラクターが生きることを大事にしないといけないな、ということを学びました」と語った。

女優の有村架純とは、プライベートでもよく連絡を取り合う間柄。有村を「すごくさっぱりした格好良い女性です」と形容し、「最近読んだ話とか、最近現場どう?っていう仕事の話とか、おいしいものの話とか(をしています)」と、仲良しぶりをうかがわせた。

「今後チャレンジしたいこと」を問われると、「映画とかドラマの現場で制作の方々とお話をすると、いろいろな思いや考えを持って、その作品を成立させるためにすごく努力されていて、そういうことは一度学んでみたい」と、プロデュースに意欲をのぞかせる。

林先生が「実現しそうな気はします」とエールを送ると、二階堂はすかさずプロデューサーさながら「ぜひ出資してください」とちゃめっ気たっぷりに応じてみせた。

スタジオで見守っていた中島健人は、二階堂のインタビューに感銘を受けた様子。「二階堂さんって僕より年下なんですけど、“ふみパイセン”って呼んでいるんです。言葉や考え方が大人で、常に色気あるたたずまいというか…僕が今、ドラマや映画で最も共演したい女優さんです」と打ち明け、スタジオメンバーを驚かせていた。

「日曜日の初耳学」に二階堂ふみが出演した/(C)MBS