株式会社パテント・リザルトは7月12日、「窯業業界」を対象に、2020年の特許審査過程において他社特許への拒絶理由として引用された特許件数を企業別に集計した「窯業業界 他社牽制力ランキング2020」をまとめました。この集計により、直近の技術開発において競合他社が権利化する上で、阻害要因となる先行技術を多数保有している先進的な企業が明らかになります。

集計の結果、2020年に最も引用された企業は、1位 AGC、2位 TOTO、3位 LIXILとなりました。






1位 AGCの最も引用された特許は「熱サイクル用作動媒体および該作動媒体を含む熱サイクルシステム」に関する技術で、ダイキン工業の10件の審査過程で引用されています。このほかには「必要な光学特性が得られるよう光学素子を固着した透明板」に関する技術が引用された件数の多い特許として挙げられ、大日本印刷の「合わせガラスの製造法」など計7件の拒絶理由として引用されています。
2020年に、AGCの特許によって影響を受けた件数が最も多い企業はダイキン工業(67件)、次いで日本電気硝子(47件)、大日本印刷(44件)となっています。

2位 TOTOの最も引用された特許は「汚物の排出性能を向上させることができる水洗大便器」に関する技術で、LIXILなどの計3件の審査過程で引用されています。このほかには「自律的に湿度制御を行い、さらに悪臭や有害化学物質、汚れ、細菌などを分解除去する内装材」に関する技術が引用された件数の多い特許として挙げられ、イビデンの特許3件の拒絶理由として引用されています。
2020年に、TOTOの特許によって影響を受けた件数が最も多い企業はLIXIL(98件)、次いでパナソニックIPマネジメント(49件)、三菱電機(19件)となっています。

3位 LIXILの最も引用された特許は「板状建材の落下防止構造」に関する技術で、TOTOの「無機質板の固定方法」など5件の審査過程において拒絶理由として引用されています。
2020年に、LIXILの特許によって影響を受けた件数が最も多い企業はTOTO(111件)、次いで三協立山(35件)、YKKAP(34件)となっています。

4位 日本ガイシは「排ガス中のCO2分離回収を安価に行う装置」、5位 日本特殊陶業は「金属板と樹脂絶縁層との界面における密着性に優れた積層樹脂配線基板」が、最も引用された特許として挙げられます。

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■ランキングの集計対象
日本特許庁に特許出願され、2020年12月までに公開されたすべての特許のうち、2020年1月から12月末までの期間に拒絶理由(拒絶理由通知または拒絶査定)として引用された特許を抽出。
本ランキングでは、権利移転を反映した集計を行っています。2021年5月1日の時点で権利を保有している企業の名義でランキングしているため、出願時と企業名が異なる可能性があります。
業種は総務省の日本標準産業分類を参考に分類しています。

■窯業業界 他社牽制力ランキング2020 データ販売
納品物:以下のデータを収納したCD-ROM
1)ランキングトップ50社
 窯業業界の被引用件数上位50社のランキング
2)被引用件数上位100件のリスト
 窯業業界の被引用件数上位100件及び引用先の特許との対応を掲載
価格:50,000円(税抜)
お申し込みは下記URLをご参照ください。
https://www.patentresult.co.jp/news/2021/07/fcitcer.html

■本件に関するお問い合せ先
株式会社パテント・リザルト 事業本部 営業グループ
 Tel:03-5802-6580
 Fax:03-5802-8271
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■会社概要
社名:株式会社パテント・リザルト
住所:〒113-0033 東京都文京区本郷2-15-13 お茶の水ウイングビル5階

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