ローマジョゼ・モウリーニョ監督が、ユーロ2020決勝のPK戦イングランド代表が選んだメンバーに疑問を呈した。『フットボールイタリア』が伝えている。

イングランドは11日に行われたユーロ2020決勝で、イタリア代表と対戦。拮抗した状態が続きPK戦に突入すると、ガレス・サウスゲイト監督は5人のキッカーにFWハリー・ケイン、DFハリー・マグワイア、FWマーカス・ラッシュフォード、FWジェイドン・サンチョ、FWブカヨ・サカを指名。しかし、ラッシュフォードサンチョ、サカが3連続でシュートを決められず、決勝敗退となった。

試合後には、このPKキッカー選出に異論が噴出。延長戦終了間際の投入でほとんどボールに触っていなかったラッシュフォードサンチョや、19歳のサカにキッカーを任せたサウスゲイト監督の判断には、批判の声もあがっている。

イギリス『talkSPORT』に出演したモウリーニョ監督も、PKキッカーの人選には疑問を感じているとコメント。一方で、サウスゲイト監督の責任であるとは限らないとも語った。

「PKキッカーの決定について、サカを最後のキッカーにしたのは厳しかったと思う。あの場面は、まだ10代の選手には荷が重すぎた。だが、ガレスに聞かなければ分からないこともある。そこにいるべき選手が、責任から逃げ出していたのかもしれないからね」

「ガレスはとても正直な人であり、選手をとても大切にしていると感じている。だからある選手たちが逃げたり隠れたり、PKを引き受ける準備ができていなかったりという事実があっても、ガレスは絶対に言わないだろう」

「ガレスのような人物は、そうした選手がいたとは明かさない。だから今回のケースについて私は分からない部分も多いが、優れたPKキッカーがチームにいるかどうかの問題はなかったと思う」

「あの状況でラヒーム・スターリングは、ジョン・ストーンズは、ルーク・ショーはどこにいたのだろうか。そしてジョーダン・ヘンダーソンやカイル・ウォーカーはなぜピッチに残っていない?」

「ラッシュフォードサンチョからすれば、ワンタッチあったかどうかの状態でPKを蹴るのは現実的にとても難しかっただろう。そして、サカに一国の運命を背負わせたのはやはりやり過ぎだったと思うね」

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