単なる「JAL印の就活向け講座」ではないようです。

受講生の1対1でのミーティングも

JAL日本航空)が2021年夏に、就職活動を控える学生むけのセミナー「JAL SUMMER COURSE 2021 JAL社員と『自分を知る』5日間」を実施します。講師となるのは、JALの現役CA(客室乗務員)。ただ、このセミナーは、CAになりたい人向けでも、就活生向けでもないといいます。

この教育プログラムは、JALが2021年4月に立ち上げた新部署「JALビジネスキャリアサポート」が実施します。コースは5日間で、オンライン会議ツールをメインに、最終日には対面による受講も実施されます。内容は、個人ワークや参加者同士のディスカッションのほか、講師と受講生の1対1でのミーティングの機会も設けられ、強みや課題解決についてともに考える時間も設定されます。料金は税込6万3800円とのことです。

このプログラムのポイントは、「就活に特化したものではなく、今後の人生に役立つスキルを学べること」(企画担当のJAL産学連携部 チーフキャビンアテンダントの廣瀬惠子さん)とのこと。

「一般的な就活セミナーは、就活を突破するためのテクニックなどを学べるものに対し、このプログラムは、実際に受講者の方のその後の学生生活、そして実際に入社されたあとのことも考えて作っています。自分らしく、自分の答えを語れる、上手に発信できるようになれば、就職活動をはじめその後の人生で新たなチャレンジをする際も怖くなくなり、いわゆる『模範解答』も必要なくなります。また、客室乗務職だけではなく、他業種も通用する内容となっているのが特徴です」(JAL 廣瀬惠子さん)

このほかJALビジネスキャリアサポートでは、2021年夏に異文化コミュニケーションとコミュニケーションスキルを英語で学ぶプログラムも実施予定です。こちらは4日間のコースで、JALの海外基地に所属する外国人CAとのディスカッションなどが内容に盛り込まれます。

「JAL SUMMER COURSE 2021」の企画風景(2021年7月、乗りものニュース編集部撮影)。