7月15日、都内で舞台「少年たち 君にこの歌を」の製作発表記者会見が行われ、ジャニーズJr.のHiHi Jetsと美 少年が登壇した。同作は、1969年の初演以来、上演のたびにアレンジが加わり「少年たち」シリーズとして歴史をつないできた作品。今回は初の新橋演舞場にて、9月5日(日)〜27日(月)まで上演される。

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■先輩からのバトンを引き継ぎ「僕たちなりの新しい“少年たち”をお届けしたい」

同作は2010年に復活して以来、Kis-My-Ft2A.B.C-Zジャニーズ WEST、SixTONES、Snow ManらがかつてジャニーズJr.時代に出演していたことから、“若手の登竜門”的存在として知られている。

まずは冒頭のあいさつで、先輩からバトンを引き継いだことについて触れた高橋優斗は、「ジャニーさんが愛した、伝統ある舞台を受け継げたことをとても嬉しく思っていますし、僕たちの解釈で新しい“少年たち”をお届けできるように精一杯がんばりたい」と意気込みを語った。

また、作間龍斗は「僕たちの次にもまたバトンを渡していけるように、今年の少年たちもよかったと思ってもらえるように、自分たちなりの力を尽くしていい舞台を作りたい」、浮所飛貴は、「キャストも会場も新しくなった“少年たち”、末永く愛してもらえるように頑張ります」、金指一世は「初心の気持ちを忘れずに、お互いのグループのカラーを出しながら最高の舞台を作りたいです」と話した。

この冒頭のあいさつと意気込みを語る場面では、岩崎大昇と佐藤龍我が緊張のあまり相次いで「僕たち美 少年」と言わなければいけないところを「僕たちHiHi Jets…」と言い間違い、会場から笑いが起こる一幕も。

また、岩崎が「先輩方のデビュー率を見ると、僕たちも今回キャストに決まったということは、デビューが決定したということで…(笑)」と話し、全員から「先走りすぎ!」とツッコまれていた。

■「対等な関係性での演技を楽しみにしてもらえたら…」

キャストに決まったときの気持ちを振り返り、「シンプルに嬉しかった」と話した一同。

演出を務める滝沢秀明と、会見の15分ほど前に今回の舞台について話したという猪狩蒼弥は、「“先輩たちが築いてきたものはあるけれど、君たちの解釈で新しい少年たちを一緒に作っていこう”と言っていただいたので、僕たちと滝沢さんの12人で一緒に考えながら作っていけたら」と新たなチャレンジへの意欲を示した。

どの役柄をやりたいかという質問に対しては、「実は、おおよそ決まっているんです」と明かした11名。その中で高橋から「彼は詐欺師をやる予定です」と暴露された作間だが、「違う、僕は窃盗犯」と間違いを訂正し、浮所が「名乗り出るのも恥ずかしいのですが、僕が詐欺師です」と挙手するシーンも。

また、仮台本で読み合わせをしたという高橋と岩崎は、「元の関係性も考えながら読むとより面白かったです」と話した。

仮台本を受け取り、その中で印象的だったシーンについて藤井は、「HiHi Jetsは僕たちにとって先輩なので、普段は敬語を使っているのですが、舞台の中では対等に喧嘩するシーンがあるので、いつもとは違う関係性を見せられるはずです」とアピール。那須雄登は「橋本くんのことを“橋本!”と呼び捨てできるのが嬉しい」と明かした。

さらに井上瑞稀が、「台本を開いたら、(佐藤)龍我から“おい瑞稀、お前の顔むかつくんだよ!”と言われるシーンがあってびっくりしました(笑)」と話すと、周りから「今練習しとけよ」と言われ、実践することに。佐藤は台詞を叫んですぐに膝から崩れ落ちて「そんなこと思ってません…」と弁解し、笑いを誘った。

■名物の“桶ダンス”、「今年もあります!」

舞台「少年たち」伝統の“桶ダンス”も「現段階ではあります!」と宣言。自信のない方はいるかという問いに対し、そっと手をあげた藤井直樹は、「僕だけ(身長が)小さいので板にすっぽりと隠れて見えなくなってしまったらどうしよう…」と不安を明かした。

反対に自信があると言ったのは金指と橋本涼。「一番年下なので、かわいらしい桶ダンスを見せられたら」と話した金指に対し、橋本は「今から身体を鍛えて、男らしい桶ダンスをお見せすることを誓います!」と宣言した。

■「1カ月、責任を持って走り抜けます!」

ジャニーさんに誓いたいことはあるかという問いに浮所は、「ジャニーさんが以前、“子どもは大人になれるけど、大人は子どもには戻れない”とおっしゃっていた通り、僕らはこれから成長して大人になります。だからこそ、今この少年に近い年齢の僕たちが演じることによって描ける“少年らしさ”があるのではないかと思いますし、今この舞台に関われることをとても光栄に思います。改めて(ジャニーさんに)お礼を言いたいですね」とコメント。

最後に高橋が「初めての舞台の主演、責任を持って走り抜けたい」、岩崎が「ファンの皆さんの期待に応えられるよう、僕たちが今回伝えたい思いを表現者として伝えられるよう精一杯努力しますので、それぞれ何か感じ取って帰ってくれたら」と話し、会見を終えた。

高橋優斗の「高」は正しくは「はしご高」

※岩崎大昇の「崎」は正しくは「立つ崎」

舞台「少年たち 君にこの歌を」の製作発表記者会見に登壇したHiHi Jetsと美 少年