俳優の佐藤健が16日、都内にて開催されたアニメーション映画竜とそばかすの姫』初日舞台挨拶に、中村佳穂、成田凌染谷将太玉城ティナ、幾田りらとともに出席した。


アニメーション映画監督・細田守の最新作である本作では、かつて『サマーウォーズ』で描いたインターネット世界を舞台に、『時をかける少女』以来となる10代の女子高校生をヒロインに迎えた。そこで紡ぎ出すのは、母親の死により心に大きな傷を抱えた主人公が、 “もうひとつの現実”と呼ばれる50億人が集うインターネット上の仮想世界<U>で大切な存在を見つけ、悩み葛藤しながらも懸命に未来へ歩いていこうとする勇気と希望の物語となっている。


声優として竜を演じる佐藤との共演に、主人公・すず役の中村は「(佐藤の公式)LINEを登録している友達がすごく多くって、面白い方だと聞いていたんですが、私のことを対等に接してくださって、本当にお優しい方でした。さらにファンになりました」とコメント。


一方の佐藤も中村を「素晴らしい表現者でした。対等どころか僕が教えを請いたくなるような、語りかけるように歌を歌われる方。『それどうやってんの』って思いました」と絶賛した。


また佐藤は、本作で演じた竜の声について「『エフェクトをかけていく』という約束のもと、現場が進んでいた」と告白。


頭の片隅で「エフェクトでなんとかしてくれるか」という思いもありながら演技をしていたそうだが、試写で鑑賞した本編では、エフェクトが外されていたという。佐藤は「自分のシーンは冷静に観れなかったですね。隠蔽されていた」と、予告編ではかかっていたエフェクトが本編で外されるとは知らずに演技していたと暴露した。

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その後、MCからは「細田守監督曰く『うますぎてエフェクトをかけるのをやめた』と聞いております」と説明があったが、佐藤は「うーん、どうでしょうね。諸説あります(笑)」と苦笑した。


成田演じるしのぶくんに関しては、中村が「あまりの良い声にびっくりしました」と称賛。成田が「お母さんのように包み込むのが難しいですよね」と苦労した点を振り返ると、中村は「キャラクターグッズがむちゃくちゃ売れそうと思ったのを覚えてます」と、成田がキャラクターの魅力を増幅させていたとした。


玉城は、同作で描かれるインターネットについて「私は青春がインターネットなので、知識とかもインターネットで調べてましたし伝えたいこともインターネットで伝えてきたので、“インターネット×青春”というテーマにはそんなに違和感がなかったです」と発言。音楽ユニット・YOASOBIのボーカルである幾田も「自分とも重なりますし、勇気をもらえるんじゃないかなと思います」と作品のストーリーに感想を述べていた。

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