国防費を年々増加させている中国は装備の近代化を進めており、世界の軍事力ランキングでも3位と評価されているが、それでも日本の軍事力には脅威を感じているようだ。中国メディアの新浪はこのほど、日本の軍事力に強く警戒するよう注意を促す記事を掲載した。

 記事はまず、陸上自衛隊と米陸軍による共同訓練「オリエント・シールド21」が、2021年6月から行われ、合わせて3000人が参加したことを紹介した。この訓練で、陸上自衛隊は情報化レベルが非常に高く、先進的な装備を備え、よく訓練されていることを示したと伝えている。

 続けて、海上自衛隊が対潜水艦を主な任務とした護衛艦隊を組織していることを紹介した。優れたソナーや対潜兵器を備えており、「400キロ先まで探知可能だ」とその能力の高さを強調し、しかも対潜ヘリコプターも配備することで南西諸島に「強固な対潜防衛線を築いている」と指摘している。

 記事は「特定の海域における特定の作戦においては、海上自衛隊は米国の第7艦隊よりも対処が難しい部隊となる」と分析し、自衛隊の実力を決して過小評価すべきではないと論じた。そして、「日本はかつてアジア諸国に多くの災難をもたらしたが、日本が再び軍事的に台頭することでアジアの政局を不安定にするのではないか」と強く警戒して記事を結んだ。

 何かにつけて、過去の戦争や軍国主義を持ち出して日本に対する警戒を示すのは、中国のネット上で見られる常套句だが、それだけ日本の軍事力に脅威を感じているということだろう。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)

「特定の海域・作戦」では、海上自衛隊は米国の第7艦隊よりも「対処が難しい」=中国