日本の外交時事誌「The Diplomat」はこのほど、安倍晋三首相が戦後レジームから脱却するための3年計画を推し進めているとの記事を掲載した。記事によれば、1年目の2013年は“積極的平和主義”を押し出し、2年目の14年は憲法解釈を変更して集団的自衛権を解禁し、3年目の15年に憲法第9条を修正すると計画だという。

 中国の簡易投稿サイト微博の軍事情報を伝える専門アカウント・新浪軍事がThe Diplomatの報道を引用して伝えたところ、中国人ネットユーザーからは反発の声が多数寄せられ、「そして2016年に日本は滅びる」、「いいだろう。地図上から抹殺してやる」など、不謹慎なコメントが続々と寄せられた。

 The Diplomatが報じた「安倍首相の3年計画」について、第一次大戦後のドイツと重ねるユーザーもいて、「これって第二次大戦前のドイツと同じではないか」、「ヒトラーが第一次大戦の束縛から脱却しようとした過去と同じだ。日本は第二次大戦の束縛から脱却して第三次大戦を起こす。そして最後は日本が地球から永久に消えるのだ」などのコメントもあった。

 また、憲法改正軍国主義の復活ととらえるユーザーも多く、「日本はすでに軍国主義復活の道を歩んでいる!最後に悲惨な目にあうのは日本の庶民だ!」などの意見もあった。

 中国では各メディアが連日、“日本は軍国主義を復活させようとしている”などと吹聴しているためか、多くの中国人ネットユーザーは“安倍首相軍国主義復活に向けて邁進している”と認識しているようだ。「The Diplomat」が報じた安倍首相が掲げる“戦後レジームからの脱却”は、中国人ネットユーザーにとってはとても受け入れられないことのようだ。(編集担当:畠山栄)(写真は「CNSPHOTO」提供。2013年11月撮影)