あまり語られる機会のない芸人同士の人間関係。その知られざる交遊録が披露される芸人の「相関図動画」が人気を集めている。

参考:【写真】狩野英孝が明かした自身の交友関係一覧

 狩野英孝6月2日、自身の公式YouTubeチャンネル「EIKO!GO!!」に「EIKOの相関図を作ってみたよ」と題した動画を公開した。「小島よしおさんは戦友」「アンジャッシュ児嶋一哉さんはライバル」「柳原可奈子は天才。レッドシアター時代に嫉妬していた」など、これまで関わってきた芸人たちへの思いを語る狩野。その一方で、コメント欄で「意外」との声が寄せられていたのが、ロンドンブーツ1号2号田村淳との関係性だった。

 テレビ朝日系バラエティ番組『ロンドンハーツ』などで度々共演する2人。ロンドンブーツについて狩野は「神です。狩野英孝という芸人を常に面白くしてくれる」と感謝しつつ、「淳さんとはプライベートでご飯を食べたことがない」と明かした。狩野によると、淳は番組でいじる時に躊躇してしまうとの理由から、プライベートの狩野をあまり知りたくないらしく、そのため、食事の機会を設けないようにしているのだという。また、ロンドンブーツサイドと狩野サイドがYouTubeでゲーム配信をしようと盛り上がった際にも、「淳さんが、嫌がってたんですよ」と振り返っていた。ちなみに、現在に至るまでロンブーと狩野のゲーム実況は実現していない。

 この狩野の動画に触発されて、相関図動画を投稿したのが、オリエンタルラジオの中田敦彦だ。お笑い芸人という枠組みに囚われない独創的な活動を展開し、時として忖度や毀誉褒貶を恐れぬ発言をすることから、一匹狼のように見られがちな中田。しかし、自身の公式YouTubeチャンネル「中田敦彦のトーク- NAKATA TALKS」に公開した「オリエンタルラジオの芸人相関図を作ってみた」と題した動画では、一番仲良くしていた後輩がパンサーの向井慧だったこと、オードリー春日俊彰も参加するタカアンドトシ・タカの軍団に属していること、カズレーザー三四郎、ニッチェなどと飲みに行った過去があることなどを告白した。

 意外な大先輩と親交があることを明かしたのが、ニューヨークの嶋佐和也だ。嶋佐は7月16日、公式YouTubeチャンネル「ニューヨーク Official Channel」で、江頭2:50と連絡し合う仲であると説いた。江頭と共通の知り合いを介した飲みの席で連絡先を交換したという嶋佐。「たまにネットニュースとかになるとメールをくれます。『ネット見たぞ』って(笑)」と話していた。

 一方、かつて「嫌いだった芸人」の存在を語ったのが、フットボールアワー後藤輝基だ。後藤は3月17日、千原ジュニアフットボールアワー、小藪千豊で共同運営するYouTubeチャンネル「ざっくりYouTube」に投稿された「【相関図を作る】4人の意外な交友関係」と題した動画で、品川庄司品川祐を「昔苦手だったけど今は好きな人」として挙げた。

 若手時代の品川について「嫌いやったわ~」と後藤。当時はひな壇全盛の時代。後藤は、様々な番組のひな壇でグイグイ前に出る品川と、なかなかアピールできない自分を比較して嫉妬心を覚えていたという。さらに、芸人で料理対決をする企画で共演した際、料理の裏技について説明する品川に対して、後藤が「そんなんで俺、困ることないけどな」と言ったところ、「黙っててださいよ。料理、あんまりしないでしょ」と一喝されたらしい。

 こうした経緯もあって品川を苦手としていた後藤だったが、「年齢もいってしゃべるようになったりとかして、『やっぱり、こいつ面白いな』と思うようになった」と認めていた。
横のつながり、縦のつながりが複雑に絡み合う芸人界隈。その関係性がある芸人の視点からひも解かれ、その中に「こことここはこんな関係だったんだ」と意外な人間関係が掘り起こされるからこそ、こういった相関図動画は面白い。

(文=こじへい)

動画サムネイルより(参照:https://www.youtube.com/watch?v=w6P9rT-J7rU)