ミランは20日、イヴァン・ガジディスCEO(最高経営責任者)が咽頭がんと診断されたことを公式サイトで発表した。

 なお、検査とスキャンに基づき、医師はガジディス氏の完全回復を見込んでいるという。同氏は専門のクリニックで必要な治療を受けつつ、オーナーやパオロ・スカローニ会長、クラブ経営陣の全面的な支援のもと業務を継続するようだ。

 ガジディス氏はクラブ公式サイトを通じて、次のように声明を発表している。

「もちろん、がんと診断されるのは、どんな時もいいことではありません。しかし、私の場合は非常に治癒可能な形態のがんであり、前向きな診断を受けています。私は世界標準の医学的専門知識の助言を得て、多くの愛する人たちやクラブの皆さんに支えられています。すべてのアドバイスに基づいて、がんの治療が成功し、完全に回復すると確信しています」

「私の診断は、たとえ症状がなくても、定期的な健康診断の重要性を示しています。皆さんには、自分の健康を優先し、生活や仕事に追われる日々の中でも、定期的な健康診断を受けることをお勧めします」

「私たちは、ピッチの内外を問わず、強力なチームを持っており、彼らがこれからの数週間、クラブを前進させてくれることを全面的に信頼しています。近いうちにお会いしましょう、そして常に“フォルツァミラン”」

 現在56歳のガジディス氏は、メジャーリーグサッカーMLS)の創設に貢献した後、2008年末にアーセナルのCEOに就任。2018年冬にアーセナルからミランへと移り、2020-21シーズンはクラブに8季ぶりとなるチャンピオンズリーグ出場権をもたらした。

ガジディスCEOががんと診断された [写真]=Getty Images