金メダルを目指す野球日本代表の侍ジャパンが、仙台市内で強化合宿を進めている。連日、多くの代表選手の情報が飛び交っているが、多くのファンを心配させているのがソフトバンクの柳田悠岐外野手の状態だ。
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歴史的な球宴の裏で漏らした大谷の『本音』とは https://cocokara-next.com/athlete_celeb/shoheiotani-real-intention/
柳田は右脇腹の違和感を訴え、合宿初日の19日から3日間連続で別メニュー調整となった。本番の東京五輪の初戦は28日のドミニカ共和国戦で、残り1週間を切った。果たして柳田は間に合うのか。
故障の原因となったプレーは明らかにされていないが、状況証拠から推察するに17日のオールスター第2戦試合前に行われた本塁打競争が指摘されている。出場した柳田は1回戦で村上宗隆と対戦し敗退。5-6と僅差の決着だった。そして試合ではスタメンを外れ、守備からの途中出場で打席に立つことはなかった。
豪快な柵越えの本数を競う本塁打競争。その弊害はかねて指摘されている。ついつい力が入りすぎて故障を誘発する恐れがある。またどうしても本塁打狙いの大味なスイングが続くため、打撃が崩れてしまうことを嫌う選手たちも多い。
本塁打競争の悪影響に苦しんでいるという点では、エンゼルスの大谷翔平も同様だ。こちらは故障ではなく、スイングに狂いが生じている可能性がある。
大谷は12日にロッキーズの本拠地クアーズ・フィールドで行われたホームランダービーに出場。ブックメーカーのオッズでは断トツの一番人気に支持されていた。延長戦の末にナショナルズのホアン・ソトに敗れたが、豪快な打撃は日本だけでなく全米のファンを熱狂させた。
ところが後半戦が始まってみると、大谷のバットがピタリと止まった。20日まで5試合に出場し、20打数4安打の打率2割、1本塁打、4打点。特に深刻なのが三振の増加だ。20打数中半分以上の11三振で、17日のマリナーズ戦では4打席連続三振を喫した。
大谷はホームランダービーの序盤、打球がラインドライブばかりして全く上がらなかった。中盤以降、すくい打つポイントを見つけて量産して延長戦に持ち込んだ。このスイングが、従来よりアッパー気味になり、感覚を狂わせた恐れがある。またダービーの翌13日にはア・リーグの先発投手兼1番・DHとしてオールスター戦に初出場した。選ばれなかった選手は休暇にあてるオールスターブレークにフル稼働を強いられ、疲労が蓄積している可能性も高い。
日本の本塁打競争は優勝賞金100万円なのに対し、メジャーリーグは破格の100万ドル(約1億1000万円)。それでも多くのスター選手たちはホームランダービー出場を嫌い、辞退する。その理由がこれらの弊害。今年もブルージェイズのウラディミール・ゲレロJrや、パドレスのフェルナンド・タティスJr、ヤンキースのアーロン・ジャッジらは出場を辞退した。ジャッジは2017年に本塁打競争で優勝を飾ったが、その後に明らかに調子を崩したことがあった。
オールスター戦の余興として多くのファンを楽しませてきた本塁打競争。それでもこれだけ弊害が続出し、嫌がる選手が増えてきてしまうと、その在り方自体を再考する流れになりかねない。
※健康、ダイエット、運動等の方法、メソッドに関しては、あくまでも取材対象者の個人的な意見、ノウハウで、必ず効果がある事を保証するものではありません。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]
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