仮想現実内で幸せに生きるという選択肢が当たり前にある近未来。そちらの世界から、現実世界を観光に来た「人」を案内する創作漫画がほんわかするお話です。ディストピアな世界観で描かれる平和な日常。

【漫画】箱状に加工され仮想現実で暮らす「人」たちを読む

 希望者は箱状に加工後、仮想現実で「資源を浪費せず、5倍の寿命を得て、幸福に生きる」ことができる世界。彼らが集められた塔にはすでに1000万もの箱があり、「外(現実)」の世界も塔の科学技術の恩恵で、平和が保たれています。

 ある日、外で暮らす塔を保守する側の主人公のもとに、塔から3人のお客さんが「この近所のご案内をお願いしたいのですが……」とやってきます。彼らは面倒な手続きを経て、わざわざ“生身”での外出許可を取得したそうです。

 生まれてから一度も「外」を見たことがない彼らは、ごみの山を見て「この複雑な構造物は……!?」と感嘆の声を上げます。他にも「この愛らしい生物は……!?」とドブネズミを捕まえたり、「このつややかな昆虫は……!?」とゴキブリを捕まえたりも。

 彼らの住む仮想現実は、全てが美しく無駄がなく、現実にあった重要性のないものは徐々に忘れ去られていくようです。そのため彼らは「外」で見つけた上記のようなモノに、かつてない面白みと複雑な美を感じ、心から衝撃を受けたと興奮気味に語ります。

 そしてその日の深夜。朝まで待ちきれなかったのか、多くの“人”と再び「ゴキブリを採りたくて……」と主人公のもとを訪ねてくるのでした。そんなにも魅力的だったのか……!

 作者は、ka92さん。今回の4ページ漫画『外の』は、Twitter上のwebマガジンcomic gift」にて配信され、その後自身のpixivにも投稿。「人は延々と非日常に焦がれるのでしょうね」「幸せなディストピアって感じがして凄い好きです」「箱の3人がかわいい」と人気を集めています。

 ka92さんは以前にも「無能力者が“エビフライ”を飛ばす最強の能力に目覚める」漫画が話題に。作品はTwitterpixivにて公開中です。

画像提供:ka92(@ka92)さん/出典:comic gift/漫画ツイート

仮想現実からやってきた3人です