このほどドイツの会社が、殺人鬼をテーマにしたカードゲームを販売しているという話題が届いた。このカードゲームは現在もAmazonで購入可能だが、ネット上では「趣味悪い」「これを作った人は投獄されるべき」などこのアイディアに嫌悪を示す声があがっている。『LADbible』などが伝えた。

話題となっているのは『悪名高きシリアルキラー(Notorious Serial Killers)』というカードゲームで、ドイツの首都ベルリンにあるカードゲーム販売会社「Kulturmeister」が手がけたものだ。

このカードゲームは各カードに殺人犯のマグショットが大きく印刷されており、その下には「存命かどうか」「初犯時の年齢」「犯行が発覚するまでの年数」「犠牲者数」「生年月日」、そしてマニアック度数が星の数で表示されている。

一番下には犯した罪の内容やなぜ悪名高い殺人犯となったのか、犯罪の動機などの詳細が数行にわたって記されており、“ヨークシャーの切り裂き魔”、“ハノーファーの虐殺者”などのタイトルが付けられている。

現在このカードゲームはAmazonにて8.9ポンド(約1300円)で販売されているが、商品についてこのように説明していた。

「最も悪名高い32人のシリアルキラーが登場する初のカードゲームです」
「遊びながら重要な事実を知ることができます」
「各カードの裏にはQRコードが印刷されており、そこから詳細な情報を得ることができます」
テッド・バンディジェフリー・ダーマージョン・ウェイン・ゲイシー、エドモンド・ケンパーなどたくさんの殺人鬼が登場します」
「ホイルに包まれ、透明なプラスチックの箱に入っています」

このカードゲームは、カードに記載された数字を用いて対戦する。犠牲者の数が多いほど、そして事件が長引けば長引くほどカードのステータスが高くなるという。よくあるプロ野球カードゲームと酷似したルールであり、殺人犯たちがプロ野球選手と同等に扱われていることでネット上では批判の声が殺到している。

「悪趣味すぎる」
「子どもたちにこのカードを見せることは、異常な行動が社会に受け入れられていると教えるようなもの」
「ゲームの題材として使うのはどうなの?」
「自分の子どもを殺した犯人がこのカードに出てきたときの気持ちを想像して」
「これを作った人は投獄されるべきで、このカードゲームを販売して得た利益で刑務所の滞在費を工面してほしい」

一方で、ロンドンのバイヤーは「これはとても病的なアイディアだと思いますが、それと同時に犯罪者への意識を高め、殺人者たち全員に汚名を着せていると思います。気に入らないのなら、買わなければいいだけの話です」とコメントしている。

ちなみに同社では今回のカードゲームの他に、モナ・リザなど有名絵画に描かれた人物を用いたバージョンのカードゲームも販売している。

画像は『The Daily Star 2021年7月19日付「‘Sick’ serial killer card game puts world’s worst men head to head in murder face off」(Image: Amazon)』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 iruy)

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