生まれつきの難病を抱え歩くこともできなかった少女が、犬と出会った。ジョージという名のグレート・デーンは少女の3倍もある大きな犬だが、その愛情も大きかった。
ジョージは少女の脚代わりとなり、歩行のお手伝いをしていたのだが、2人の間に芽生えた愛と言う名の絆はいつしか軌跡を起こした。
少女は1人で歩くことができるようになった。ついには自転車に乗れるようにもなったのだ。現在は水泳を学べるようになったという。
これは、歩くことをあきらめなかった小さな少女と、少女を支え続けることに使命を見出した大きな犬が幸せを紡いでいく物語である。
13-Year-Old Girl Walks Again Because of Great Dane
この難病は、現在でも治療法がなく、多くの痛みを伴うという。歩行が困難になり、13歳になる頃までには、この病に苦しむ多くの子供たちが車椅子生活を余儀なくされるそうだ。
ベラさんも、骨や筋肉の成長に様々な障碍を抱え、杖なしでは自力で歩行ができない状態だった。
しかし2015年1月、当時11歳だったベラさんの人生に変化が訪れる。介助犬であるグレート・デーンのジョージと出会ったことで希望の光が見えてきたのだ。
自力で歩行が可能になり、自転車にも乗れるように
ベラさんの脚代わりとなったグレート・デーンのジョージ(8歳)は、これまで杖をついてしか歩くことができなかったベラさんの傍に寄り添って体を支え、歩行を補助するようになった。 ジョージと出会う前は、ベラさんの脚の筋肉は急速に悪化する一方だったが、ジョージと過ごすようになって半年も経つ頃には自分の体重を支えられるほど、脚に力強さが備わった。
現在、ベラさんは杖を使用しなくても歩行ができるようになり、時にはジョージに寄り添ってもらわなくても歩けるようにまでなった。
また、階段の上り下りも可能になり、自転車も乗れるようになった。
3年前にはできなかったことが、ジョージの日々の介助のおかげで可能になり、ベラさんは今水泳を学んでいるという。
ベラさんの母レイチェルさんは、娘の変化と進歩はジョージとの間に生まれた深い絆のおかげだと嬉しく感じている。
日々、難病と向き合いながらも前向きに生きるベラさんは、メディア取材でこのように語っている。
ジョージは、いつも私が危険な目に遭わないように、ずっと傍で見守ってくれています。だから、私はジョージの傍にいると安全だと感じられるようになりました。
ジョージがいないと、誰かにぶつかられたりしたら、私は転倒して怪我をしてしまう可能性だってあります。でも、大きなジョージが寄り添ってくれているから、誰ともぶつかることはありません。
ジョージは、私を歩けるように再訓練してくれたんです。
私は、自力で歩くことを諦めたくなかった。そんな私の気持ちをジョージは察してくれたんです。だから諦めないように、ずっと私を支え続けてくれたのです。
私の介助という仕事をしている時は、ジョージはとても集中してくれています。2015年には、ジョージはベラさんを支えてきた功績を称えられ、アメリカンケンネルクラブの優秀賞を受賞したそうだ。でも、一旦仕事を離れると他の犬のように、走り回ったり遊んだり、寝そべったりしています。私と一緒にソファで寛ぐこともよくあります。
ベラさんは、ジョージとの日常をFacebookやインスタグラムアカウント『bella_and_george01』でシェアしており、多くのユーザーから励ましのメッセージが寄せられている。
Top image:Bella and George/Facebook / written by Scarlet / edited by parumo
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