モーニング娘。OG・田中れいなの出演舞台「信長の野望・大志 ~最終章~ 群像割拠関ヶ原」が7月23日、東京・かめありリリオホールで開幕。初演前の記者会見に、織田信長役の鶏冠井孝介、信長の妹・お市役の田中、明智光秀役の谷佳樹、今井宗久役の彦摩呂が登壇した。

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昨年(2020年)の延期を経ての公演に鶏冠井は、「やっと最終章を迎えることができたのをうれしく思います」とコメント。田中は「ようやくお届けできるといううれしい反面、これで終わりという切なさもある。お市としても涙するところがたくさんあるんですが、“田中れいな”としてもめちゃくちゃ泣けるところだらけで、稽古からぼろ泣きでした。お客さんにも届けられるといいなと思います」と、開幕に向けての気持ちを言葉にした。

田中れいなの野望「もっと歌をうまくなりたい」

作品名にちなんだ“自分の野望”という質問で、田中は今年の1月から始まったハロプロOGによるコンサートツアー「M-line Special 2021」について言及。ハロプロ各グループでエース、センターだった後輩たちとステージに立ったことで、「モーニング娘。時代の気持ちを思い出させられた」と振り返り、「“自分ももっとやらないといけない”という久しぶりの気持ちが芽生えた。もっともっと歌をうまくなりたいし、のどの使い方も曲によっていろいろ変えられるような、歌手というか、アーティストになりたい」と抱負を語った。

さらに「女優、歌手としてだけでなく、まだまだアイドルとしても…?」と重ねて問われるが、これには「違います!」と即座に否定。「1つ言っていいですか。私、自分のことをアイドルと思っていないんですよ。これ書いてほしいんですけど、『いつまでアイドルやるんだよ』っていうアンチがいるんですよ」と、自身に向けられるアンチの声を明かし、「私は自分をアイドルとしてではなく、“田中れいな”として見てほしい。肩書がアイドルがいいとかじゃないんです。“田中れいな”であって、肩書に捉われたくない」と熱弁した。

■最終章はお市の歌の集大成

劇中では田中(お市)の歌唱シーンが随所にあり、武将たちの激しいアクションと並ぶシリーズの醍醐味となっている。最終章の今作を「お市の歌の集大成」と例えた田中は、「今までのシリーズを見てくださっている方は、『ああ、この曲、あのシーンであったな』と、ぱっと回想が頭に浮かぶような。曲数は織田サイドの方が多くて、そこも見てもらえるとうれしいです」とアピールした。

舞台「信長の野望・大志」は、同名の人気歴史ゲームとの完全連動型として、2018年に初演舞台化。現代の記憶を持ち、史実にあらがいながら天下統一を目指す武将たちの姿が表と裏のダブルストーリーで描かれてきた。最終章となる今作では、「SIDE 織田 紅血」「SIDE 明智 紫炎」の公演が交互に上演される。

公演は7月29日(木)まで、かめありリリオホールにて行われる。

田中れいなの出演舞台「信長の野望・大志」の最終章が開幕//撮影:鈴木康道