職場で「女は損…」だと感じた瞬間

職場で「女は損…」だと感じた瞬間

仕事の評価の際に、性別の違いによって差をつけることがあってはならない。しかし、キャリコネニュース読者の50代女性の職場では、それがまかり通っている。

「『どんなに頑張っても、女性は役職には就けない。男性社会だから。古い体制だからね』と上司から言われました」(岐阜県/サービス・販売・外食/正社員/年収450万円)

女性は、現在の職場で働き始めて20年が経つ。それにもかかわらず、「きっと給料は後輩より安いと思います」と嘆く。

「モチベーションが下がるので、確認する勇気がありません。でも仕事のできない後輩が、男性というだけでどんどん出世していきます」

今回は、女性キャリコネニュース読者から寄せられた「女性だから損していると思うこと」を紹介する。(文:福岡ちはや)

男性事務員もいるのに「お茶出し・掃除は女の仕事」

兵庫県の40代女性(年収250万円)は、正社員の事務職として働いている。職場には男性事務員もいるが、「お茶出しや掃除など、雑用はすべて女性事務員の仕事です」と明かす。

「以前、『同じ事務所内で事務をしているのだから、男性社員も同じように雑用をするべき』と問題提起しました。しかし、上司は『女なんだから掃除や雑用ぐらいやれ』と」

この一言だけでも男尊女卑の意識が読み取れるが、さらには「『お茶出しは、男から出されるより女のほうがいいやろう』と明らかな性差別発言を受けました」というから驚く。時代錯誤もいいところだ。

「お前は女ってだけで目立つんだから!ちゃんとやれよ!」

静岡県の20代女性(設備・交通・運輸/正社員/年収250万円)は、「男性の多い部署に、会社設立後初の女性社員として配属されました」と語る。日頃から「なんとなく扱いづらそうな雰囲気を出されている」と感じていた女性だが、それは仕方がないと割り切っていた。しかし、

「『お前は女ってだけで目立つんだから!ちゃんとやれよ!』と言われたのは納得できません」

と憤る。女性は、

「セクハラとは思わないし、別に怒られているわけでもありませんが。わざわざ口に出す必要はないのでは?」

と胸中を明かした。たしかに”もし男性なら言われなかった言葉”と思うと、どうしても違和感を覚えてしまう。「『女性だから』あるいは『男性だから』ちゃんとしなければならない」ということはないはずだ。時代は令和、無意識の性差による固定観念がなくなっていけばいいのだが。

※キャリコネニュースでは引き続き「男だから」「女だから」自分の性別がマイナスになっていると感じたことのほか「夏のボーナスいくらですか?」オンライン会議中のとんでもないエピソードなどのアンケートをjissi
しています。

勤続20年なのに「仕事のできない男の後輩より給料が安い」という女性の嘆き