ミランコートジボワール代表MFフランク・ケシエ(24)が、クラブへの残留を宣言した。イタリア『ガゼッタ・デッロ・スポルト』が伝えている。

ケシエは2017年夏にミランへ加入してから、公式戦184試合出場30ゴール15アシストを記録。昨季もセリエA37試合に出場して13ゴール6アシストをマークしており、チームの絶対的な主軸としてチャンピオンズリーグ(CL)出場権獲得に多大な貢献を果たした。

一方で、ケシエとミランの契約は残り1年となっており、延長に向けた交渉は行っているものの、ミランが年俸380万ユーロ(約5億円)を提示したのに対して、ケシエ側は年俸600万ユーロ (約7億9000万円)を要求しており、いまだ合意はされていない。

こうした状況を受け、一部メディアからはプレミアリーグ移籍の可能性も伝えられており、ケシエに対しては、オランダ代表MFジョルジニオ・ワイナルドゥム(30)が退団したリバプールが獲得に強い興味を持っているともされていた。

しかし、現在U-24コートジボワール代表として東京オリンピックに参加しているケシエは、『ガゼッタ・デッロ・スポルト』のインタビューに対してミラン残留を宣言。オリンピックでの戦いが終わり次第イタリアに戻り、交渉をまとめたいと語っている。

「僕はミランに加われたことを誇りに思っており、退団するつもりなんてない。つまりは、ずっとここにいたいということだ」

「今はオリンピックに参加しているけど、この大会から帰ったらすべてが解決すると思う。僕はミランにしか興味がないんだ。(テクニカル・ディレクターの)マルディーニも、(スポーツ・ディレクターの)マッサーラも僕の考えについては知っているよ」

ミランのウルトラスが僕に歌ってくれる『プレジデント(ケシエの愛称)は1人しかいない』というチャントが好きなんだ。僕は、少なくともサッカー選手としてここでかけがえのない存在になりたい」

既にGKジャンルイジ・ドンナルンマ(22)、MFハカンチャルノール(27)の契約交渉が破談し、どちらもフリーで放出することになってしまったミランだが、ケシエとの交渉が成功すれば新シーズンに向け大きな前進となりそうだ。

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