建築業界のデジタル・トランスフォーメーションの中核と考えられているBIMデータは、環境、エネルギー、人流、などのリアルタイムデータと結びついて利用されることで、設計や施工業務の改善や高度化よりはるかに大きな役割が、建物完成後に生まれる可能性を持っている。だが、こうした建築・都市情報の活用と共有のための社会的制度としての法律的、経済的な仕組みは未成熟であり、従来の建築業界の枠を超えた議論が必要である。
建築情報学会が集めた分野横断的な有識者に建築・都市情報データの社会的活用とその条件の議論を期待したい


■イベント概要
「建築・都市情報データの社会的活用とその条件 -BEYOND BIM」
2021年8月19日(木) 13:00-18:00(Zoomウェビナー)
※3部構成。シンポジウム本編終了後にオンラインにて懇親会を開催予定

建築業界のデジタル・トランスフォーメーションの中核と考えられているBIMデータは、環境、エネルギー、人流、などのリアルタイムデータと結びついて利用されることで、設計や施工業務の改善や高度化よりはるかに大きな役割が、建物完成後に生まれる可能性を持っている。だが、こうした建築・都市情報の活用と共有のための社会的制度としての法律的、経済的な仕組みは未成熟であり、従来の建築業界の枠を超えた議論が必要である。
建築情報学会が集めた分野横断的な有識者に建築・都市情報データの社会的活用とその条件の議論を期待したい

第一部 13:10~14:40
「次世代技術と建築・都市情報」
第二部 14:45~16:15
「経済と建築・都市情報」
第三部 16:2017:50
「法制度・社会規範と建築・都市情報」

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■各部詳細  ※以下、氏名は五十音
第一部:「次世代技術と建築・都市情報」
BIMデータの新しい可能性を拓く次世代技術としてのAI, NFT, Big DATA, IoT

ネリスト:

今井 亮介 [株式会社アンドパッド 執行役員 / ANDPAD ZERO Director]
一級建築士。大学院卒業後、日本設計にて建築士として国内外の大規模開発に携わったのち、ブランド・コンサル・ファームにて新規ブランド開発のプロジェクト・マネージャーとして従事。その後、個人で新規事業開発コンサルティングを提供しつつ、自身で複数のスタートアップ立上げを経験。2020年5月よりアンドパッドに新規事業開発の責任者として参画。


大西 正輝 [産業技術総合研究所 人工知能研究センター 社会知能研究チーム 研究チーム長]

1997年大阪府立大学工学部情報工学科卒業。2002年同大大学院博士後期課程修了。(Ph.D.)同年理化学研究所研究員。2006年産業技術総合研究所研究員。
現在、産業技術総合研究所人工知能研究センター社会知能研究チーム長。人流解析に関する研究に従事。

施井 泰平 [スタートバーン株式会社 代表取締役 / 株式会社アートビート 代表取締役]
1977年生まれ。少年期をアメリカで過ごす。東京大学大学院学際情報学府修了。
2001年に多摩美術大学絵画科油画専攻卒業後、美術家として「インターネットの時代のアート」をテーマに制作、現在もギャラリーや美術館で展示を重ねる。2006年よりスタートバーンを構想、その後日米で特許を取得。大学院在学中に起業し現在に至る。2021年に株式会社アートビート代表取締役就任。講演やトークイベントにも多数登壇。


モデレーター:

豊田 啓介 [noiz/gluon東京大学生産技術研究所 客員教授/建築情報学会 理事]


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第二部:「経済と建築・都市情報」
BIMデータを介した都市経済活動の誕生とその問題点を考える

ネリスト:

板谷 敏正 [プロパティデータバンク株式会社 代表取締役社長]
1989年早稲田大学大学院理工学研究科修了、清水建設株式会社入社。2000年同社社内ベンチャー制度を活用し不動産クラウド専門企業プロパティデータバンク株式会社設立、代表取締役就任(現在に至る)。2010年早稲田大学大学院理工学研究科後期博士課程修了。2010年ポーター賞受賞。2010年芝浦工業大学客員教授。2016年英国RICSフェロー。2017年日本ファシリティマネジメント協会理事。2018年東京証券取引所マザーズ市場へ上場。博士(工学)

関戸 博高 [株式会社Unique Works 代表取締役社長 / スターツコーポレーション株式会社 特別顧問]
BIMについては、そのデータの活用を建設業界に留まらず、不動産や金融と連携させることに力を入れている。BIM-EC コンソーシアム代表幹事。最近このコンソーシアムの活動をベースにBIM-EC が国交省の「BIM を活用した建築生産・維持管理プロセス円滑化モデル事業」に採択される。今後BIM-EC が普及期に入ると思われるので、それに向けて準備中。

吉村 有司 [東京大学先端科学技術研究センター 特任准教授]
愛知県生まれ、建築家。2001年より渡西。ポンペウ・ファブラ大学情報通信工学部博士課程修了(Ph.D. in Computer Science)。バルセロナ都市生態学庁、マサチューセッツ工科大学研究員などを経て2019年より現職。ルーヴル美術館アドバイザー、バルセロナ市役所情報局アドバイザーを兼任。主なプロジェクトに、バルセロナグラシア地区歩行者計画、クレジットカード情報を用いた歩行者回遊分析手法の開発など、ビッグデータやAIを用いた建築・まちづくりの分野に従事。


モデレーター:
粕谷 貴司 [株式会社竹中工務店 情報エンジニアリング本部 課長 / 建築情報学会 理事]

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第三部:「法制度・社会規範と建築・都市情報」
BIMデータを都市データとともに活用するために我々の社会が考えるべきこと

ネリスト:
武邑 光裕 [武邑塾 塾長 / デジタルライフ研究センター(CSDL)フェロー]
京都造形芸術大学、東京大学大学院、札幌市立大学で教授職を歴任。
専門はメディア環境学。2013年より武邑塾を主宰。2017年、Center for the Study of Digital Lifeフェローに就任。著書『記憶のゆくたて―デジタル・アーカイヴの文化経済』(東京大学出版会)で、第19回電気通信普及財団テレコム社会科学賞を受賞。近著に『ベルリン・都市・未来』(太田出版)、『プライバシー・パラドックス データ監視社会と「わたし」の再発明』(黒鳥社)がある。

田伏 翔一 [国土交通省 住宅局建築指導課企画専門官]
2008年東京大学工学部都市工学科卒業。同年4月国土交通省入省。
同省住宅局市街地建築課課長補佐、内閣府地方創生推進事務局参事官補佐を経て、国土交通省住宅局建築指導課課長補佐にて建築BIM推進会議の事務局や建築士法などを2019年7月~2021年7月まで担務。現在は同課の企画専門官(企画担当)。


水野 祐 [法律家 / 弁護士(シティライツ法律事務所) / 九州大学GIC客員教授]
法律家。弁護士(シティライツ法律事務所)。九州大学GIC客員教授。Creative Commons Japan理事。Arts and Law理事。慶應義塾大学SFC非常勤講師。note株式会社などの社外役員。著作に『法のデザイン −創造性とイノベーションは法によって加速する』、共著に『オープンデザイン参加と共創から生まれる「つくりかたの未来」』など。
Twitter : @TasukuMizuno


モデレーター:

池田 靖史 [慶應義塾大学SFC 教授 / 建築情報学会 理事]


※建築情報学会会員の方と、まだ会員ではない方ではシンポジウムの参加登録方法が異なります。
■参加方法
(学生・一般・賛助)会員の方:無料でご参加いただけます。会員用WEBサイト( https://fellow.ais-j.org/users/sign_in )にログイン後、シンポジウムご案内からお申し込みください。

会員ではない方:有料(2,000円)のチケットをイベントページ( https://eventregist.com/e/AIS_sympo0819 )よりご購入ください。
視聴URL:当日の朝までに、Zoomウェビナーの視聴URLをメールにて送付いたします。
※シンポジウム本編終了後にGatherにてオンライン懇親会を予定しています。
主催:建築情報学会
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■建築情報学会(Architectural Informatics Society, 略称:AIS)
情報と建築・都市に関する概念の更新と、知の共有・体系化を目的として、開かれた議論、情報の収集・分析・蓄積・発信、人材交流と育成などを行う領域横断的なコミュニティ。2017年の有志メンバーによる意見交換を端緒に、様々な領域の実務者や研究者と議論を重ね、2020年11月30日に学会設立。建築家やエンジニアのみならず、学生、学術界・産業界の最前線で活動する多領域のメンバーが集う。建築情報学の初の教科書として書籍『建築情報学へ』(監修:建築情報学会、発行:millegraph、2020)がある。現在の賛助会員企業は38社。
建築情報学会建築情報学会公式WEBサイト: https://ais-j.org
建築情報学会チャンネル: https://www.youtube.com/channel/UCXldlvKi3ez1rn7lsnmBb4w
※本シンポジウムおよび建築情報学会へのお問い合わせ先: info@ais-j.org
※賛助会員(法人)のお申し込みは学会WEBサイトの賛助会員ガイドラインをご覧の上(https://ais-j.org/contact/)メールにてお申し込みください


賛助会員 一覧 [ https://ais-j.org/#top6 ] (アルファベット五十音順):
Epic Games Japan 合同会社 / 株式会社gluon / iPresence合同会社 / 株式会社LIFULL /
NTTアーバンソリューションズ株式会社 / SUDARE TECHNOLOGIES株式会社 / 株式会社アイケイディーエス /
株式会社梓設計 / 株式会社アドバンスドナレッジ研究所 / 株式会社イトーキ / 株式会社インクス /
株式会社インフォマティクス / 株式会社大林組 / 株式会社オカムラ / 鹿島建設株式会社 /
株式会社建築ピボット / コクヨ株式会社 / シンテグレート合同会社 / 合同会社スタジオノラ /
株式会社竹中工務店 / 株式会社積木製作 / 東急株式会社 / 株式会社日建設計 / 株式会社日本設計 /
株式会社ノイズ / 野原ホールディングス株式会社 / 株式会社バオバブ / 株式会社バンダイナムコ研究所 /
株式会社日立製作所 / 福岡地所株式会社 / 株式会社ホロラボ / 株式会社三菱地所設計 / 森ビル株式会社 /
株式会社安井建築設計事務所 / 山口重工業株式会社 / 株式会社山下PMC / ラストマイルワークス株式会社 /
有限会社リビングCG /

配信元企業:建築情報学会

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