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安楽死寸前で余命最長5か月と言われた子犬が今夏、2歳を迎えた。このたび子犬を保護した飼い主が『The Dodo』などのインタビューに応じ、運命の出会いや子犬の成長などについて語っている。

アンナマリージャンニーニさん(Anna Marie Giannini)は今から2年前の6月、オンラインでチベタンスパニエルのミックス犬の引き取り手を探す広告を見つけた。

興味があって飼い主を訪ねると、残っていたのは脊椎が極端に短い奇形を抱えたメス犬1匹だけで、飼い主はアンナさんに「どこかに異常があるようでね。誰ももらってくれないから安楽死させようと思っている」と告げたそうだ。

しかしアンナさんは茶色のフワフワの被毛に大きな瞳を持ち、愛嬌たっぷりのこの子犬に一目惚れし、“ティリー(Tilly)”と名付けて自宅に連れて帰った。運命の出会いだった。

実はティリー、遺伝子の変異によって発生する「短脊椎症候群(ショート・スパイン・シンドローム)」という非常に稀な疾患を抱えており、アンナさんが獣医のもとに連れて行くと「余命3~5か月でしょう」と悲しい言葉が返ってきた。

ショックを受けながらもアンナさんは、甘えてくるティリーにはできるだけの愛情を注いでケアし、ティリーは今年2歳を迎えたのだった。手のひらにすっぽりと収まってしまうほど小さかったティリーは、今では体重4キロを超えるという。

アンナさんは「短脊椎症候群なんて聞いたことがなかったけど、年2回の定期検査では獣医に『健康で完璧ですよ。これなら長生きするでしょう』とお墨付きをもらっているの」と明かし、ティリーについて次のように語った。

「ティリーはとても人懐こくて、いつも笑わせてくれるのよ。ティリーのことは“ロティサリーチキン(丸焼きの鶏肉)”とか、アニメシリーズ『ルーニーテューンズ』に登場する“ベイビータズ”とか、“フロッグカエル)”と呼んでいるの。だってそっくりでしょう。」

「障がいはあってもティリーが他の犬と違うと感じることはほとんどないわ。あるとしたら家具への上り下りに特別な踏み台が必要なことと、振り向くことができないことかしら。痒いところを掻いたり、噛んだりすることができないから、私が代わりに掻いてあげたりマッサージをしているわ。」

そんなティリーはアンナさんにべったりだそうで、アンナさんが椅子に座ればすぐ下に陣取り、真夜中にベッドに入り込んできては寄り添って寝てみたりと常にアンナさんの注意を引いて後追いをするという。また約1時間毎にアンナさんにキスをしにやってくるそうで、「キスをしないといられないみたいなの。それも規則正しくね!」とアンナさんは笑う。

アンナさんは「ティリーは私が行くところはどこにでも連れて行くわ。そうすると人間だけでなく他の犬も興味をそそられるみたいなの。ティリーを知っている人たちはみんなティリーのことが好きだし、犬たちも通常、ティリーに対しては優しくしてくれるわ。一方でティリーは相手の犬の大きさなどは気にせず、『一緒に遊ぼう』という気持ちが強いようよ。怖いものなしなのよ」と述べ、このように続けた。

「ティリーと一緒に過ごすようになって、一日一日を感謝するようになったの。ティリーを引き取った時はどうなってしまうかわからなかったけど、今では本当に特別で愛しい存在になった。それに『ティリーの人生を最高なものにしてあげたい』という私の気持ちに、ティリーもしっかり応えてくれたのよ。私の人生に光と愛と幸せをもたらしてくれたティリーには本当に感謝しているわ!」

画像は『Tilly 2019年6月25日付Instagram「My name is Tilly!」、2021年3月6日付Instagram「Some of the comments are really getting to me.」、2020年5月31日付Instagram「Standing proud for what we believe:」、2021年2月13日付Instagram「Predator vs prey」、2021年3月4日付Instagram「So blessed to be your mommy」、2021年5月27日付Instagram「Happiest loaf in the whole world」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 A.C.)

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