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 東京オリンピック2020の警備には警視庁が警備にあたっているが、警視庁管轄の警察職員だけでは警察官も車両も不足。そのため、警視庁以外の道府県警察の警察官や車両も警備に駆り出されており、オリンピック会場周辺では普段とは違うパトカーや制服姿の警察官を目撃する事ができます。

◆まるで全国警察の見本市?

 警察マニアなら詳しく判ると思うが、自動車警ら隊と所轄警察署のパトカーは別物。警視庁を例に取ると自動車警ら隊東京都全域で活動し、秋葉原万世橋警察署は万世橋警察署の管轄の地域のみで活動しています。なので、自動車警ら隊を除くと、その地域にある所轄のパトカー以外は基本的に見ることが出来ません。

 こういった事情もあり、今回のオリンピック警備での道府県警察の出張は警察マニアには非常に嬉しい状況のようです。

マニアに聞いた警察車両、警察官見どころ

 オリンピック警備に参加しているパトカーは、専用帯を走行したり一般車両進入禁止エリアにも入るためにオリンピック専用の通行証をフロントガラス左上に掲示しています。今回のオリンピックで初めて導入された通行証なので抑えておくポイントです。警備に参加している車両がすべて掲示しているのですぐに分かります

◆警察無線にも道府県別の違いが

 次に、警察無線。

 現在はデジタル化により警察無線を聞くことはできなくなりましたが、警察無線のシステムを目で見る事は可能です。

 具体的にはパトカーの屋根やトランクに設置されたアンテナで警察無線のタイプを見極めます。世知辛い話ですが、警視庁が使っている最新の警察無線は、お金のない地域の警察署の無線とは通信することが出来ません。なのでこのアンテナの種類でどのタイプの警察無線を積んでいるのかを簡単に判別することが出来るのです。

 県警パトカーと交信する役割を持った警視庁パトカーには両方の無線機を搭載しているのでこれも今の時期だけの特別な装備。抑えておくポイントです。

愛知県警と島根県警が夢の連携

 普段は接点のない他県警どうしの合同警備。警視庁管内で警備や道案内を行っている他道府県警察の連携が見られる。筆者が見かけたのは愛知県警察島根県警察が合同で交通整理を行っている現場。明治神宮外苑付近で愛知県警察島根県警察を見かけることはこの期間以降はまず無いだろう。

◆レアな覆面パトカー

 警察特殊車両にも注目。

 覆面パトカーやユニック車、現場指揮官車など普段は意識しなければあまり見かけない車両も大量に見ることが出来ます。特にユニック車は各地で通行規制を行うための柵などを運搬しているので見かけやすくなっています。覆面パトカーなどはナンバーも含めてチェックしておくと役に立つかも?

 警察車両や警察官以外にも、自衛隊も交通規制や警備に協力しています。東京に集中警備で集まっているこの現状はマニアならずとも見ごたえのある状況です。警察官の邪魔にならないように規制に従い、オリンピックの警備という側面も見てみてはいかがでしょう。

<文/板倉正道>

【板倉正道】
テクニカルライター三才ブックスマニア誌『ラジオライフ』にてガジェットや分解記事を執筆。買ったら使用前に分解するのがライフワーク

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島根県警察に指示を出す愛知県警察。左腕に腕章があるので指揮隊長と見られる