経済学者池田信夫氏による“転売屋”の擁護が、疑問の声を集めている。

 事の発端となったのは、ホビー雑誌『月刊ホビージャパン』(株式会社ホビージャパン)の編集者が、個人のツイッターでプラモデルなどの転売屋や買い占めを容認していると取れるツイートを投稿したこと。26日になって同社は公式サイトで当該社員を退職処分にしたことを報告。また、常務取締役、編集長、副編集長も降格処分となった。

 この問題に対し、池田氏は同日にツイッター上で、「転売屋がまとめて買えば、それは最終的に消費者に売れるんだから同じこと。プラモやってるガキは、この程度の初歩的な論理もわからないのか?」と苦言。また、「転売は合法。高い価格で買いたい消費者に転売するのは合理的」と指摘した。

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 その後も池田氏はヒートアップし、「『定価』を守らせる業界は腐っている。それに寄生しているホビー誌が、本当のことを言った編集者をクビにするなんてとんでもない話だ」と同社の対応を批判。さらに、「行列する代わりに、行列して買った転売屋から買うのは当たり前。それを攻撃する情弱がこれほど多いのが驚異だ」といった転売屋への擁護を続けていた。

 この一連のツイートには、ネット上から「転売屋をはさむ必要がどこにあるのか説明してください」「高い価格で買いたい人なんていない、正規の価格でないから仕方なく買ってるだけ」「流通を阻害して価格を高騰させる転売屋のどこが合理的?」という批判が殺到する事態に。

 批判を受け、池田氏は「論理的なリプライが一つも来ない」とバッサリ。「転売が悪いなら、ヤフオクメルカリも禁止だ。そんなこともわからないのか」と指摘していた。

 しかし、ヤフー!オークションやメルカリを引き合いに出したことにも、ネットからは「不用品を適価で売ることと転売を混同する意図は何なんだろう」「フリマと転売を一緒にするって…」「マスクやアルコール除菌液が品薄になって転売されていた時はヤフオクメルカリも出品禁止になっていましたよ」というツッコミが集まっていた。

 多くの人に嫌われている“転売屋”。『ホビージャパン』騒動も物議を醸していただけに、池田氏の発言も取り沙汰されてしまったようだ。

記事内の引用について
池田信夫公式ツイッターより https://twitter.com/ikedanob

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