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先週、インド北部のウッタル・プラデーシュ州で、17歳のネーハ・パスワンさんが親戚に殴り殺されるという事件が起こった。英BBCなどが伝えている。

ネーハさんの母親がBBCヒンディーに語ったところによると、ネーハさんの服装が気に入らなかった祖父やおじなど親戚数人が、彼女を棒で激しく殴りつけたという。

事件が起こったのは、7月19日、州内でも経済発展のスピードが遅いとされるデオリア地区の小さな村。日中、ネーハさんは宗教上の教えに従って断食し、夕方になってからジーンズとトップスに着替えて儀式を行ったという。祖父母が彼女の服装に文句を言うと、ネーハさんは「ジーンズは穿くために作られたものよ。だから穿いてるの」と言い返したという。

THE TIMES OF INDIA紙によると、ネーハさんはパンジャーブ州の大都市ルディヤーナーに短期間滞在したことがあり、このときに洋服と出会い、以降好んで着るようになっていたそうだ。同紙は、祖父母や親戚は、彼女の洋装を忌み嫌い、インドの伝統的な服装に戻そうと口うるさく注意していたとも報じている。

そんな背景もあり、この日は祖父母は引き下がらずに口論がエスカレート。ついに祖父がネーハさんに暴力を振るったと、母親はBBCヒンディーにコメントしている。

殴られて意識を失ってしまったネーハさんを、父方の親戚が病院に連れていくと言って、三輪タクシーに乗せて連れて行ったという。

「彼らは私の同行を許さなかった。私の親族に報告してから地元の病院へ娘を探しに向かったのですが、結局娘は見つかりませんでした」(ネーハさんの母親)

翌朝、川に架かる橋に女性に遺体がぶら下がっているとの情報を耳にした母親が現場に駆けつけると、そこにいたのは変わり果てたネーハさんだった。

警察は祖父母とおじ・おば・従兄弟、三輪タクシーの運転手など10人を殺人と証拠隠滅の容疑で立件。BBCヒンディーによるとこのうち4人が逮捕された。

THE TIMES OF INDIA紙は、祖父母らはネーハさんの遺体を橋から川に投げ落とそうとしたが、橋げたに引っかかってしまい、数時間ぶら下がったままだったと伝えている。通行人が発見し、警察に通報したという。