SNSでは誕生したばかりの我が子の写真を投稿する人も多く、その姿に癒されている人も多い。しかし近頃それとは正反対に、新生児が見せるシワシワの顔などを投稿することがトレンドとなっている。“ブサイク赤ちゃんチャレンジ”と呼ばれてはいるものの、可愛すぎる新生児の顔は驚きや笑いの声をもたらしているという。『Kidspot』などが伝えた。

“○○チャレンジ”など多くのトレンドが存在しているTikTokで、最近話題になっているのが“ブサイク赤ちゃんチャレンジ(ugly baby challenge)”だ。可愛らしい赤ちゃんをブサイクと呼ぶのは少々気が引けるが、これが多くの人に笑顔をもたらしている。

誰しも、生後間もない新生児の姿を初めて目にした時のことを覚えているだろう。妊娠期間中、生まれてくる我が子の可愛らしさを想像し、すべすべでピンッと張った肌を期待していたのにくしゃくしゃの皮膚や表情の現実を目の当たりにして驚いたはずだ。

母親のお腹の中で羊水に浸かっていたので当たり前なのだが、このような投稿がTikTokで増えており、その姿に笑いの声が巻き起こっている。

アメリカ在住のTikTokユーザー「rttchelsea」さんが投稿した動画には「生まれてくる赤ちゃんの美しさを想像している私」とキャプションを付けられ、穏やかな表情で大きなお腹に手を添えた優雅なマタニティフォトがある。

そして数秒後にはタオルにくるまれた生まれたばかりの赤ちゃんが映っているが、その目は半開きになっていたり、おでこに目一杯シワが寄った表情などが映し出された。出産前のマタニティフォトとのギャップに母親自身も驚いたようで「65歳のおじさんソックリ」と書かれている。

この投稿には、「大爆笑した」「本当におじさんみたいだけど可愛いよ!」「みんな最初はこうなんだよね」「ゴードン・ラムゼイ(イギリスの三ツ星シェフ)みたい」など大笑いするコメントが寄せられた。

他のユーザーも出産前のマタニティフォトと比較した子どもの投稿をしており、「私たちの子はこんな表情になる訳ないよね?」「僕らの子は完璧さ!」と動画に夫婦の会話が書かれている。そしてその後に載せられた生まれた直後の赤ちゃんは、他の赤ちゃんと同様にシワシワの顔で舌をペロっと出しており、この夫婦も予想外の我が子の姿に笑ったようだ。この投稿には160万件以上の「いいね」が寄せられた。

また「新生児は可愛くないけれど、私たちの子はきっと可愛いはず…」とキャプションを付けた動画を投稿した人はその後、かなり鋭い目つきで父親に抱かれる赤ちゃんの姿が映し出された。この写真以外にも、強面のまま赤ちゃん特有のぷっくりとした頬が強調された姿も映っている。こちらの投稿も97万件以上の「いいね」が集まった。

どの投稿にも笑いの声が寄せられているのと同時に、「可愛いね」「とても愛らしいよ」というコメントも届いており、多くの人の心が癒されたようだ。

ちなみに2018年の研究によると、大多数の大人が新生児をブサイクだと感じるのが一般的だが、生後6か月になると可愛く見えてくるという。赤ちゃんは大きな目やぷっくりとした頬、可愛らしい声など愛すべき特徴を兼ね備えており、これらは大人の養育本能を引き出し、自分の生存をより確実なものにしていると考えられていた。

しかし調査の結果、こうした特徴を持ち始めるのは生後6か月頃からだという。これはかつて乳児の死亡率が高かったため、乳児への愛着が湧く時期を遅らせることで、その死に対処しやすくしていたのではないかと過去の研究が示唆しているそうだ。

画像は『Bella Mower 2021年7月9日付TikTok「#wholesome #cutebabies #fyp #foryou」』『Ya girl Chelsea 2021年7月9日付TikTok「Spitting image of my 65 year-old Uncle Mike」、2021年7月10日付TikTok「Reply to @akadork1357 TikTok has also taught me that we all have an Uncle Mike」』『Ash & Cell 2021年7月12日付TikTok「He’s gotten past the ugly newborn stage I promise」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 iruy)

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