多くの中国人は、過去の戦争の歴史ゆえに反日的な感情を多少なりとも持っているが、一方で若い世代を中心に「現代の日本人に罪はない」という開けた考えの人も少なからず存在する。中国のQ&Aサイト知乎にこのほど、なぜこのような考えの中国人がいるのかと問いかけるスレッドが立ち、中国人ネットユーザーたちが議論を交わした。

 普段から日中戦争の歴史に関する本をよく読んでいるというスレ主は、中国のネット上では「戦時中の旧日本軍と、現代を生きる日本人は分けて考えるべき」との主張があると紹介しつつ、「こうした主張は日本側に立って弁明している感じがする」とし、納得がいかないと不満を示した。
 
 これに対し、寄せられたコメントの多くが「現代の日本人に戦争の罪はない」というものだったが、「別の罪もしくは問題がある」という点が共通していた。例えば、あるネットユーザーは、「現代の日本人には当然戦争の罪はない。現代の日本人の罪は、過去の戦犯者を擁護し、戦争を正当化していること」と述べている。

 また、「中国の公式な見解でも、現代の日本人に罪があるとは言っていない。同時に、過去の歴史を覆い隠したり、旧日本帝国を懐かしんだりするようなことがあって良いとも言っていない。問題は日本政府にある。それは靖国神社参拝、釣魚島(日本名:尖閣諸島)をめぐる問題、そして悪意をもって中国のことを悪く言うことだ」との見方を示す中国人ユーザーもいた。

 他には、「現代の日本人に罪があるかどうかは重要ではない。日本人が我々と共に歩み、東アジア文化圏に戻って来て反米になるなら罪はないことになる。でも、あくまでも米国に忠実になるなら罪があることになる」との主張もあった。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)

これってどう思う? 「旧日本軍」と「現代の日本人」は分けて考えるべきという論調=中国