リバプールユルゲン・クロップ監督が、親善試合で見られたチームの課題について語った。クラブ公式サイトが伝えている。

8月から開幕する新シーズンに向け、現在オーストリアキャンプを実施しているリバプールは、29日に行われた親善試合でヘルタ・ベルリンと対戦。チームはまだ調整段階ということもあり4失点を喫したが、新シーズンには“9番“の位置での起用も想定されるアレックスオックスレイドチェンバレンにゴールが生まれたほか、DFヴィルヒル・ファン・ダイクとDFジョーゴメスが長期離脱から復帰するなど収穫のある一戦になった。

試合後のインタビューでクロップ監督も、この試合で結果にこだわりはなかったとコメント。一方で、チームの課題については細かく分析している。

「これはあくまでプレシーズンだ。もちろん、私はフットボールの試合であれば勝ちたいと思っているがね。今夜の失点は明らかにさまざまな理由に基づくものだった。1点目は不要なFKとトリッキーな状況からだ。カオイムヒン(・ケレハー)も飛び出せたと分かっているだろう」

「2失点目は、コスタス(コンスタンティノス・ツィミカス)がチャレンジしなかったためボールが中に入ってしまったね。とはいえ、そこから我々はゲームに復帰して、本当に良いフットボールを見せたと思う。ハーフタイムで2-2になり、すべて順調だった」

「その後、相手にヨベティッチが入ってきてからは、明らかにクロスが多い状況になった。ロボ(アンドリューロバートソン)が対処していたが、カート(カーティス・ジョーンズ)もそこにいるべきだった。2対1の状況でクロスを上げられるのは、防がなければならない。ボールが空中にあるときは対処が難しく、センターバックも少し判断を誤ったと思う、それだけさ。4失点目はカウンターによるものだった」

「我々は本当に良い瞬間を迎えているが、陣形をあらゆる状況でよりコンパクトにする必要がある。やるべきことはまだあるんだ。今はお互いの距離が離れ過ぎていることがあり、ちゃんとした感覚を得られていない。オックス(オックスレイドチェンバレン)のゴールは素晴らしかったね。我々の得点自体は素晴らしいものだったが、もっと得点を奪えたと思う」

また、クロップ監督はチームがこれからオーストリアを離れフランスエビアンキャンプを行うことに言及。このキャンプでチームに所属する選手がほぼ全員トレーニングに合流することを喜び、プレミアリーグ開幕戦に向け準備をしたいと語った。

エビアンでのキャンプで、ほぼ全員がチームに復帰するだろう。そうなれば、我々は準備に取り掛かることができる。チームはお互いに慣れていけるはずだ」

「(プレミアリーグ開幕戦の)ノリッジとのアウェイゲームは難しいスタートになるだろう。それは仕方のないことだ。去年もそうであり、今年も変わらないだろう。だからこそ、我々は戦う準備をしなければならない」

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