三崎港の写真

三浦市にある三崎港

コロナ禍で「都心暮らしの魅力」が減少している。店はすぐ閉まるし、人と会う機会も減った。部屋は狭いし、家賃がかさむ。

どうせテレワークが中心なら、「東京都を脱出して、海が近い場所で、ワークライフバランスの整った生活がしたい」とか、真剣に考えたくなる。

しかし、都心での生活が長ければ長いほど、都会から離れるのも心細い。住宅情報通の恋愛コンサルタント・鈴木リュウさんによると、そんな人にこそオススメなのが神奈川県三浦市だ。一体どんな街なのか。

「今だからこそ移住のチャンス」

三浦市といえば、マグロの水揚げで有名な三崎港がある。鈴木さんによると、三崎港付近に住んでいるのは「ほぼほぼマグロ関係者」と言いたくなるぐらいの勢いだそうだ。

その三浦市に暮らす魅力は、なんといってもマリンアクティビティ。「釣りスポット・ダイビングスポットとして全国から人が集まるほど人気です。魚を釣ってすぐ、家でさばけるのはいいですね」と鈴木さん。

実は、都心にも出やすい。京浜急行三崎口駅から品川までは1時間少々。そんな好アクセスな土地にもかかわらず、少子高齢化や人口流出で、神奈川県唯一の”消滅可能性都市”とされている。

そんなふうに三浦市がパッとしないのは、この「絶妙な近さ」が一因だと、鈴木さんは指摘する。日帰りが多く、観光地の大きな収入源といえる”夜”にお金が落ちないのだ。水族館の京急油壺マリンパークは、今年9月末で閉館する。

三浦半島最南端の城ヶ島エリアでは、高級温泉旅館の建設計画など明るいニュースもあるが、鈴木さんは「現状としては、かなり空き家が目立っています。だから今こそ移住のチャンスじゃないでしょうか」と提案する。

「築古物件がメインですが、リノベーションされたものも多く、2階建て一軒家を8~10万円で借りることもできます。ご夫婦で住むのも良し、友人とシェアハウスするのも良しです」(同)

外食もけっこう充実

また、観光スポットでもあるため、レストランが比較的多く、「外食派」にもうれしい環境が整っているという。

「日中は人が多くても、夜は静か。ゆっくり過ごすことができます。また日中は混んでるお店でも、地元民なら夜ゆっくり過ごすことができます。また漁業関係者は外食であえて魚を食べません。そんな人達がこよなく愛する港楽亭や牡丹など美味しい中華屋もありますよ。銀座のイタリアンで修行を積んでいたシェフの料理が都心価格の3分の2で食べられるなど、魚以外の食も充実しています」(同)

都心で働いていると「今日は中華の気分だから◯◯で食べて帰ろう」「今日は絶対イタリアン」など、日々の食が活力になることも多い。田舎暮らし=自炊で節制、外食をあまり楽しめない、というイメージを持つ人も多いが、鈴木さんはこんな風に話していた。

「三浦なら今まで東京暮らしで料理をしたくないという人にも自信を持ってすすめられます。静かにテレワークで仕事が出来て、ご飯はコンビニか外食でまかないたい……という人にはうってつけです。もちろん自炊派にも、新鮮な海の幸が安く手に入るいい場所ですよ」

最近では、「お試し移住」や「週末移住」をする人も多く、週末・期間限定の飲食店も出てきているそうだ。民泊を探して、三浦暮らしを体感してみるのもいいかもしれない。

今アツいプチ移住先は"三浦"!?「"東京の生活"は捨てたくないけどゆっくり過ごしたい人にオススメ」と情報通