日本は東京五輪で29日までに15個の金メダルを獲得し、国別ランキングで中国と並んで1位となった。開催国という地の利を生かし、メダルラッシュが続いているが、中国では「日本が金メダルを盗んでいる」と批判の声が少なくない。

 中国メディアの今日頭条は7月30日東京五輪では日本の選手が不可解な判定で有利になるシーンが数多く存在すると批判し、「本来は中国人選手が獲るはずだった金メダルを日本が盗んでいる」と批判する記事を掲載した。

 記事はまず、体操男子個人総合で金メダルを獲得した橋本大輝選手について「跳馬の競技で着地の際に足がマットから大きく出たにもかかわらず、まったくミスをしなかった中国人選手たちと同等の得点だったのは明らかにおかしい」と主張。この「見逃せない判定」は「地の利」というレベルを超えていると反発したほか、体操男子個人総合に出場していた中国人選手たちの得点が不当に低く抑えられていたのではないかと主張した。

 さらに、体操男子個人総合だけでなく、不可解な判定は「水球女子」の日本ー中国戦でもあったとし、日本チームは水中で引っ張るなどのファウルを繰り返していたと主張。中国の選手が審判に向かってファウルであることをアピールする場面があったが、それでも日本側の行為がファウルとされることはなかったとし、「中国チームが勝利を収めたから良かったものの、これで日本に負けていたら炎上していただろう」と論じた。

 記事は、こうした不可解な判定は「日本の評判を落とすものだ」と批判したうえで、さらに「日本はオリンピック精神をめちゃくちゃにした」、「日本は金メダルを盗んでいる」と主張した。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)

もはや「地の利」を超越! 東京五輪で「日本が金メダルを盗んでいる」と批判=中国