ある国が先進国として認められるためには、工業化や科学技術、経済発展などの条件が揃っていなければならないが、日本はこうした条件を満たして、アジアで最初の先進国となった。

 中国メディアの百家号は7月29日、「日本は資源の少ない国なのに、一体どうやって世界最高水準の先進国になったのか」と題する記事を掲載した。

 記事の中国人筆者は、「先進国になるうえで有利なのは、資源が豊富で、国土面積の広い国だ」という多くの中国人の見方を紹介した。日本はそのどれにも当てはまらないため、「経済史の奇跡」と不思議がられているというが、日本が先進国になれたのはなぜだろうか。

 その理由は、記事によると2つあるそうだ。最大の理由は「教育を重視した」ことにあるという。日本は明治維新後、教育を全国に普及させ、1905年にはすでに小学校の就学率が95.6%にまで達していた。それにより、日本は優秀な人材の豊富な国になったが、「中国がこの水準に達したのは、新中国建設後だった」と、日本がいかに進んでいたかを強調した。

 日本が先進国になれた別の理由は、戦後という「特殊な時期に米国の援助を受けられた」ことだ。記事は援助の内容を具体的には示していないが、主なものには1946年から6年間行われてきたガリオア・エロア援助があるだろう。これは総額で約18億ドルにも上るとされている。外務省によれば、この金額は現在の価値に換算すると約12兆円にものぼり、その大部分が無償援助だったというから、確かにこの援助が大きな助けになったのは間違いない事実だろう。

 一方、中国の場合も同様に、文化大革命直後という特殊な時期に日本が最大の援助国となっており、今の豊かな中国があるのはある程度は日本のおかげと言えるだろう。中国では、資源の多さや国の大きさで国力を語ることが多いが、日本はこれらの条件には当てはまらず、むしろ教育の重要性を教えてくれていると言えそうだ。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)

資源の少ない日本が先進国になれた要因は2つある! 中国人の意見