新型コロナの感染拡大という、想定外の事態のために開催そのものが危ぶまれた東京五輪だが、日本国内では開催に向けて何年も前からある新しい試みが進められてきた。中国メディアの新華毎日電訊はこのほど、東京五輪は「都市鉱山をメダルに活用する」というアイデアが実行された、と紹介する記事を掲載した。

 五輪開催に際し、用意されるメダルの数は約5000個にも上るという。重さに換算すると、金メダルが32キロ、銀メダル3500キロ、銅メダル2200キロが必要になるそうだ。日本が今回取り組んだのは「都市鉱山とも称される電子ゴミをリサイクルしてメダルを作る」という画期的なプロジェクトだ。記事は、日本人リサイクルに対する意識の高さを称賛している。

 「みんなのメダルプロジェクト」と銘打ったこの計画では、全国から廃家電を集め、約2年で必要な金属類を100%回収することに成功した。各家庭には、使わないで眠っていた携帯電話などが多数眠っており、今回は都市鉱山のさらなる可能性に気付かせてくれたと言えるだろう。

 記事は日本でこの新たな試みがスムーズに進んだ理由について、日本人特有の「もったいない」精神のおかげだと分析している。日本には2000年代半ばから「もったいない運動」が起こっており、今後は海外の五輪開催都市にも広まることが期待されていると伝えた。

 中国では、日本は資源の少ない国だと言われることが多いが、「もったいない」精神の強い日本ではリサイクルの習慣が定着している。今回のプロジェクトをきっかけに、貴重な資源として都市鉱山が注目されていきそうだ。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)

東京五輪で見えた、「都市鉱山」という資源の「莫大な価値」=中国