中国のポータルサイト・百度に30日、東京五輪の卓球混合ダブルスで中国ペアが日本ペアに敗れたことについて「必ずしも悪いことではない」とする記事が掲載された。
 
 記事は、混合ダブルス決勝戦で許キン・劉詩ブンペアが日本の水谷隼伊藤美誠ペアに3−4で逆転負けを喫し、中国卓球界として17年ぶりに五輪で金メダルを逃す事態になったと紹介。試合後に劉選手が泣きながら何度も「ごめんなさい」と謝罪の言葉を口にし、ネットユーザーらが慰めの言葉を次々と寄せていたと伝えた。
 
 その上で「戦いに勝ち負けがあるのが兵家の常なのに、中国選手が銀メダルで謝罪をする事態になるという背景には、中国が卓球競技においてあまりにも強すぎるということがある」と指摘。その圧倒的な強さに、欧米からは「もはや卓球は中国人の遊びになっている。五輪から排除してもいいのではないか」との意見まで出るようになってしまったとしている。
 
 そして、「永遠の世界一」を望みつつもマイナースポーツと化して五輪の舞台から消されることを憂慮した中国は、外国選手の水準を高めて卓球界全体の底上げを図るとともに、中国選手の強力なライバルを育成する「養狼計画」を進めてきたのだと紹介した。
 
 記事は、「中国はもはや、金メダルの数で自らの実力を証明する必要はなくなった」とし、卓球大国として、敢えなく敗退した選手を責めることなく、かつ好敵手に賛辞を送るという包容力あふれる態度や風格こそが中国に求められていると指摘。強いライバルが出現してこそ、中国代表もさらに高みを目指していくことができるとし、今回の混合ダブルスでの敗戦、日本の金メダルについて「多くのネットユーザーは悔しい思いをしたかもしれないが、われわれはもっと理想的な声を発していく必要があるのだ」と論じた。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)

中国の卓球、金メダルの数で威厳を示す時代は終わった=中国メディア