東京オリンピックがたけなわである。韓国でも連日韓国選手を中心に様々な試合を放送している。

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 経済では米中戦争が激化しており、それとは関係なく五輪で盛り上がる世界を見るようでとても微笑ましい。

 韓国では東京五輪が始まる前は、五輪開催に対して様々な誹謗中傷があった。

 文在寅政権では、誕生以来ずっと反日ムードが高まっているだけに、今回は本気でボイコットするのではないかとも思われた。

 実際、始まる前からオリンピック選手村に変な*横断幕(*「臣にはまだ5千万国民の応援と支持が残っています」の文章)を掲げたことで問題となった。

 また、選手村での食事が福島産があるということで拒否したり、はたまた福島産の花で作った授賞式でのブーケを受け取りたくないと言ったり、一体何のために五輪に参加しているのか分からない状態である。

 そして、その真骨頂は韓国メディア東京五輪開幕式で現れた。幸いなのは、韓国すべてのメディアではなく、MBCという放送局1社だけだったことである。

 7月23日夜、2020東京五輪の開会式が華やかに開催された。MBCでは、生中継で各国の選手団が入場する時、紹介写真を一緒に出した。

 ウクライナ選手団が入場する際、なんとチェルノブイリ原子力発電所の爆発事故写真を使用した。

 また、ハイチ選手団が入場する際は、暴動写真を掲げ、「大統領暗殺で政局は霧の中」というテロップも流した。

 シリアは、10年以上続いている内戦を、マーシャル諸島に関しては、過去米国の核実験の場所であったことを紹介した。

 エルサルバドル選手団が入場する際は、ビットコインを公式貨幣として指定した国家だとし、ビットコインイメージとして使った。

 インドネシア紹介では、国の紹介とは関係のない1人当たり国内総生産(GDP)とワクチン接種率、そして地図上の位置をインドネシアではなく誤ってマレーシアを表示した。

 こうした笑えない紹介の仕方をしたかと思えば、イタリアはピザ、ルーマニアドラキュラノルウェーは鮭などの写真を利用し、まるで小学生なみの紹介の仕方である。

 とにかく、同じ国民として恥ずかしいとしか言いようがない。

 このことに対し、国内外から非難されると、やむを得ずMBCの社長が出て来て謝罪した。

 ところが、ただ謝罪すればまだましだったのに、自分も腹が立ったのか、言い訳として「今回の事件は組織改編により五輪中継業務が子会社に移ったために起こったこと」と弁明した。

 韓国は福島産の食べ物や花にとてもセンシティブなリアクションを見せているが、それは文在寅政権になってから「脱原発政策」を打ち出しているのと無関係ではない。

 韓国では、文在寅大統領がある災難映画を見て涙を流しながら「脱原発」を決定したとまことしやかに噂されている。

 それほど軽はずみな決定だと思われているのだ。

 韓国はそれまで原発建設の技術力を世界的に誇っており、それを輸出までしていたのに、4年前から急に脱原発政策に舵を切った。

 そのため、原子力発電所を停めて韓国電力(公的機関)は赤字続きで、さらにこうした猛暑では電力が足りなくなるという状況に至っている。

 お笑いなのは、結局は原発を稼働することで電力不足を埋め合わせしていることだ。

 そして、いまだに韓国人は福島から原子力が漏れていて、東海(日本海)を汚染させ、福島の土地も汚染されていると信じている。

 それは、大手メディアが忘れた頃に日本の汚染水や汚染土に関して報道しているからともいえる。

 かくいう筆者も正直それに感化されているのか、福島産だというとどうしても食べたくない。

 だから、大韓体育会が率先して韓国代表選手たちにセシウムが入っていない野菜を食べさせようとする気持ちが分からないわけでもない。とにかく、それだけメディアの影響は大きいわけだ。

 原発の悲惨な思い出としてチェルノブイリの爆発写真を出したのは、福島の思い出のある東京五輪で、原発に注意しなければならないと促したかったのかもしれないと思うのは筆者の考えすぎなのかもしれない。

 とにかく、チェルノブイリの写真はとにかく異常だったようで、国外だけでなく国内でも不評であり、社長までも謝罪をした。

 だが、その後も何のお咎めなしだったのか、懲りずにその子会社の作っている五輪の番組はミスの連続である。

 まず、韓国とルーマニアサッカー試合を中継しながら、マリウス・マリンというルーマニア選手がオウンゴールを入れると「ありがとうマリン」というテロップを流した。

 これも他の国の選手を侮辱していると非難され、またもや社長が出て来て謝罪した。

 だが、7月29日に行われた野球の韓国対イスラエル、6回表2対2同点の状況で、イスラエルの選手が2点のホームランを打った。

 そうすると、MBCは中継放送の下段に「2020東京オリンピック野球B組1次戦試合終了」と書き、「イスラエル4ー2韓国」と書かれたテロップが流れた。

 実際は、この後10回の延長戦の末、韓国の押し出し1点で韓国の勝利であった。

 まだまだ続く五輪、これから一体どれだけのミスが続くのかハラハラしながら試合観戦をすることになった。

[もっと知りたい!続けてお読みください →]  五輪開会式中継で「独島」アピール、無分別すぎる韓国メディア

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