アフリカウガンダ発の“ワカリウッド”映画3本を特集上映するイベント「エクストリーム アフリカン・ムービーフェスティバル」が、9月3日より東京と大阪で開催されることが決定。俳優たちが銃を乱射する姿などを切り取ったぶっ飛びポスターと、子どもたちがカンフーで大暴れする姿などを収めたハイテンションな予告が解禁された。

【動画】アフリカの子どもたちがマフィア相手にカンフーで大暴れ! 『クレイジー・ワールド』予告編

 ワカリウッド映画は、ウガンダの首都カンパラのスラム街ワカリガに拠点を置く、ウガンダ初のアクション映画製作会社ラモン・フィルム・プロダクションで製作された作品。1作品あたりの製作費はなんと約200ドル(約2万円)という驚きの低予算だ。しかしその想像を超える世界観で構成された映像がYoutubeなどで公開されると、世界中で評判に。これをきっかけにワカリウッド映画のファンになったある米国人は、 ニューヨークを離れカンパラへ赴き、ついにはワカリウッド映画『バッド・ブラック』に出演、アクションスターになったという仰天エピソードまで存在する。

 今回同イベントで上映されるのは、ワカリウッド映画の創造主であり、“ウガンダスピルバーグ”または“ウガンダタランティーノ”とも称されるナブワナIGG監督の代表作『クレイジ-・ワールド』(2019)、『誰がキャプテン・アレックスを殺したか』(2010)、『バッド・ブラック』(2016)の3本。その中でも『クレイジー・ワールド』は、ゆうばり国際ファンタスティック映画祭で審査員特別賞を受賞し日本でも話題となった注目作だ。

 ポスターは、 上映される3作品から、25人の俳優たちが一挙に集結したもの。激しい銃撃戦を繰り広げる者、見事な開脚飛び蹴りを食らわす者、さらにはヘリコプター、車、バイクも登場し、アクション映画の要素をすべて詰め込んだ“ぶっ飛び”ポスター となっている。併せて公開された『クレイジー・ワールド』の予告は、アフリカの子どもたちがブルース・リーさながらにカンフーを操り大暴れする様子、激しい銃撃戦や肉弾戦などを収めた、観る者を熱狂の渦に巻き込むハイテンションな映像となっている。

<上映作品>

■『クレイジー・ワールド』(2019)
ウガンダ最凶のタイガーマフィアは、幼児誘拐を繰り返していた。しかし、さらわれた子どもたちの中にはカンフーマスターがおり、彼は密かに脱出計画を練り始める。さらに、かつて娘を誘拐され妻を殺された兵士も加わり、大規模な抗争へと発展する。

■『誰がキャプテン・アレックスを殺したか』(2010
悪名高きタイガーマフィアをせん滅するため、大統領から命を受けたアレックス太尉。彼はマフィアの本拠地を奇襲するが、ボスを取り逃がしてしまう。怒り心頭のボスは、舞台の野営地に女殺し屋を送り込み、アレックス太尉の暗殺を企てるのだが…。

■『バッド・ブラック』(2016
ウガンダスラム街で支援のため働く医者アランは、ひょんなことから軍人と間違えられ“バッド・ブラック”と呼ばれる女から金品を奪われる。怒ったアランは、弟子の子どもからカンフーを学び、“バッド・ブラック”へ復讐しようと立ち上がる。

 「エクストリーム アフリカン ・ ムービーフェスティバル」は9月3日より、新宿ピカデリーなんばパークスシネマにて2週間限定公開。

「エクストリーム アフリカン・ムービー・フェスティバル」ポスター