夏の間、海水浴を楽しむ人で、ビーチは大にぎわいだ。人がいるビーチの浅瀬でもお構いなしにサメはやってくるようだ。

 ブラジル北西部の都市ジャボアタン・ドス・グアララペスのビーチで、用を足そうと海に入った男性がサメに襲われて死亡したと、海外ニュースサイト『Daily Mail』『New York Post』などが7月15日までに報じた。

 記事によると7月10日、51歳の男性は、友人らと同市のビーチを訪れた。男性らはお酒を飲みながら日光浴を楽しんでいたという。午後2時頃、男性は尿意をもよおしたため、用を足そうと海に入ったそうだ。男性らが訪れたビーチには、トイレなどの施設はないと伝えられている。

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 この日は曇っており、水も濁っていた。男性は海の中を進んでいき腰まで水が浸かったあたりで、突然バシャバシャともがいておぼれたそうだ。男性の友人も後を追って海に入っていた。友人男性によると、男性がもがいているときに周辺の海の色が真っ赤な血の色に染まったという。友人男性は、急いで男性を海から引き上げたがすでに意識はなかった。男性の右手はなくなっており、太もも付近の肉も大きくえぐり取られていた。男性は病院に搬送されたが死亡が確認された。失血死とみられている。

 友人男性によると、男性を襲ったのはサメだ。襲ったサメの種類は特定されていないが、専門家によると、オオメジロザメ、またはイタチザメの可能性が高いという。付近一帯の海は、この時期はサメが出没する地域として有名。事故当日は遊泳禁止だったそうだ。波が高く、海には入らないよう注意書きがたくさん張られていた。

 男性が襲われたとき海に入っていたのは、男性と友人男性の2人だけだった。監視員はいたようだが、男性らを注意することはなかった。友人男性にけがはなかったが「サメに襲われたのは私だったかもしれない。神に救われた」と話しているという。

 このニュースが世界に広がると、ネット上では、「遊泳禁止のところを海に入った。自業自得」「サメは鼻がいい。排尿すればアンモニア臭で寄ってくる。アソコもかみ切られたのかな」「ちゃんとした監視員を雇ったほうがいい」「酔っ払いはどうしようもないな」「海はサメのリビングルーム。私のリビングルームで放尿したら、同じように噛むね」「トイレがなかったら、海の中でさっさと済ませようとするだろうね。運が悪かった」「サメは浅いところにもやってくるのか。恐ろしい」など様々な声が上がった。

 サメが危険な生物なのは誰もが知るところだ。遊泳禁止となっている海に入ればどうなるかは、想像に難くない。

記事内の引用について
Drunk man is killed by shark that bit off his hand when he waded into the sea to go to the toilet on Brazilian beach(Daily Mail)より
https://www.dailymail.co.uk/news/article-9786951/Man-killed-shark-bites-hand-waded-sea-toilet.html
Drunk man killed by shark while wading into sea to relieve himself(New York Post)より
https://nypost.com/2021/07/15/drunk-man-killed-by-shark-while-wading-into-sea-to-pee/

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