TOKYO MX地上波9ch)朝の報道・情報生番組「堀潤モーニングFLAG」(毎週月~金曜7:00~)。7月23日(金・祝)放送の「フラトピ!」では、特別企画「モニフラZ議会」を開催。Z世代の論客が“東京五輪レガシー”について議論しました。

◆感動だけで終わらせないために

東京五輪レガシー」とは、長期にわたり継承・享受できる社会的・経済的・文化的な恩恵とされ、その5本柱として「スポーツ・健康」、「文化・教育」、「復興・オールジャパン・世界への発信」、「街づくり持続可能性」、「経済・テクノロジー」が挙げられています。

一方で、オリンピック開催に向けては多くの会場・競技場が新設。水泳などが行われる「東京アクアティクスセンター」(567億円)やバレーボールなどが行われる「有明アリーナ」(357億円)など、主な五輪施設8つで計1,828億円の費用がかかっています。

こうした状況に慶應義塾大学 総合政策学部4年の阿部将貴さんは「建設の問題もあるが、その他にも多くの問題がある」と言い、東京五輪レガシーに関しては「次のメガイベントに向けた振り返り、改善・継承」と提言。

今回は開催前に多くの不祥事が起こり、運営のあり方などさまざまな問題がありましたが、「問題はオリンピックが終わって『感動した』、『良かった』だけでなく、万博など次のメガイベントに向けて活かすことが大事」と阿部さん。感動だけで終わらせないためにも、終了後には例えば反省委員会のようなものを作り、当事者と若い世代も交え、今後の国際イベントに向け話し合うべきと力説します。

◆復興五輪、選手の活躍などを伝えるメディアの役割

続いてタレントで起業家の加藤ジーナさんは、東京五輪レガシーについて「復興五輪&選手の活躍 メディアが見せて!」と提言。

本大会では「復興五輪」を掲げていることもあり、もっと被災地のことを伝えるべきと主張します。コロナ禍によってメディアも外出できない状況ですが、過去の映像の使用や、ドローンを飛ばすなど「今はテクノロジーの時代、いろいろとできることはたくさんある」と示唆。そして、「日本としては“復興”という部分も、世界のみなさんの記憶に残していきたいところであり、コロナ禍後に来てもらえるように被災地美しいところ、美味しいところをたくさん報じていけたら」と加藤さん。

また、オリンピックは選手のものという側面もあることから「選手の活躍をいかに盛り上げていくのか」もメディアの役目と指摘し、「後々、“東京オリンピックってすごく大変だったよね”と思うのではなく、(東京オリンピックは)あの選手のメダル、活躍がすごかったなど、そういったことが一番残ってほしいところ」と願います。

◆伝統文化を正しく伝える機会をいかに作っていくべきか

Z世代落語家・桂枝乃進さんの東京五輪レガシーに関する提言は「伝統文化の継承」

オリンピックスポーツの祭典であると同時に文化の祭典でもある」と言い、本来であれば多くの外国人観光客が来日し、日本のカルチャーに触れ、伝統文化をアピールする絶好の機会だったものの、無観客開催になり消失。

桂さんはそのことを遺憾に思いつつ、現在文化庁などがオリンピックに合わせ日本の文化を伝えるイベントを行ってはいますが、このような状態のなかでどんな伝え方ができるのか「改めて考えていかなければいけない」と指摘。

また、桂さんは開会式に関する一連の解任騒動が「とても残念」とも。なぜなら、開会式は日本のカルチャーを最もわかりやすく世界にアピールできる機会だから。その機会損失の大きさを嘆き、「クールジャパンなどと言われているが、昨今の状況を見ているとあまりクールとは言えない」と厳しい意見も。

番組Twitterには「レガシーって必要?」というツイートが寄せられていましたが、キャスターの堀潤は「絶対に必要。エンタメ消費して終わるようなものじゃない」と明言。「次に向けてスタートするインフラ建設だと思っていただきたい。それは建物だけじゃなく、どういったものを次の時代に作るのかということのきっかけにしたい」と自身の考えを述べます。

さらに視聴者からは、「今の時代、伝統文化を正しく判断している日本人はどれだけいるんだろうか」というツイートも。これに桂さんは「日本人だからというより、海外から見たほうがより水平的に捉えられるんじゃないかと思うところもあり、そういう意味では海外から日本の文化がどう映るのかが気になる」と話していました。

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<番組概要>
番組名:堀潤モーニングFLAG
放送日時:毎週月~金曜 7:00~8:00 「エムキャス」でも同時配信
キャスター:堀潤(ジャーナリスト)、田中陽南(TOKYO MX
番組Webサイト:https://s.mxtv.jp/variety/morning_flag/
番組Twitter@morning_flag

Z世代の論客が考える、後世に残すべき「東京五輪レガシー」とは?