夜も自動運転を実施する方向です。

複数都市・複数台のバスを同時に遠隔操縦

自動運転バスの実証実験が、ひとつ上の次元に進むかもしれません。

東急は2021年8月4日(水)、静岡県内の4都市(松崎町、伊東市沼津市掛川市)において、複数都市の車両を遠隔監視し、また複数台の車両を遠隔操縦する実証実験を今年度に実施すると発表しました。静岡県が実施する自動走行実証事業「しずおか自動運転ShowCASEプロジェクト」の一環です。

今回は、2020年12月に東急が伊豆急の伊豆高原駅伊東市)に開設した移動運転車両の「遠隔コントロールセンター」のさらなる高度化を目指すもの。1か所の遠隔コントロールセンターから複数都市での遠隔操縦をするのは日本初だそうです。また現在、夜間時間帯の自動運転および遠隔監視・操縦の実施に向け、関係者と協議中とのこと。

今回の実証は、東急が全般のマネジメントを担い、名古屋大学やソリトンシステムズなどと協働するもの。車両は、日本のタジマモーターコーポレーションから提供されます。静岡県が掲げる2024年度の社会実装に向け、「自動運転技術による地域課題の解決をともに進めます」ということです。


※一部修正しました(8月5日10時28分)。

実験に用いられる自動運転バス(画像:東急)。